内容説明
ネットやテレビを通して流される膨大な量のニュースや情報….あふれる情報の中からフェイク(偽)ニュースや誤った情報に惑わされずに「事実」を読み取るにはどうすればよいのか.長年にわたってNHKの報道番組ディレクターとして報道にたずさわってきた著者が,報道のあり方やネット情報のしくみなどを論じながら情報の正しい読み取り方を伝える.
目次
はじめに
〈1〉相次ぐ「フェイクニュース」の出現――何が本当の情報か
◆「フェイクニュース」とは
◆「フェイクニュース」がきっかけで発砲事件まで
◆「フェイクニュース」をどう見分けるか
◆「ポスト・トゥルース」
◆ マスメディアとの対立
◆ 分断されるアメリカの世論
◆ なぜ“本当の事実”を知らなければならないか
〈2〉事実をどう集め,伝えるか――私がテレビでめざしたこと
◆ テレビをめざす動機
◆ 現地に行って実際に体感する
◆ ネタ探しの日々
◆ 初めての番組制作
◆ 初めての災害報道現場
◆ 取材する側と取材される側
◆「徳島ラジオ商殺し」えん罪事件の取材
〈3〉それはわずか数行の情報から始まった――緊急報道の舞台裏
◆ 緊急報道とは
◆ 1985年8月12日
◆ 1995年1月17日
◆ 2004年10月23日
◆ 2011年3月11日
〈4〉テレビとネット,どう見られているか
◆ 若者のテレビ離れとネット利用の急増
◆ 手放せないスマートフォン
◆ メディアの情報信頼度は
〈5〉インターネット情報はどう生み出されているか
◆ ニュースとネット情報
◆ ネット情報は,誰が内容に責任を持っているか
◆“ページビューを稼げ”,ネットビジネスの特性
◆“収益優先”,コストをかけずに情報を量産
◆ ネット炎上とネットいじめ
〈6〉テレビだからできること――大きな時代の変わり目に
◆ 閉ざされた国境を越えたやけどの少年
◆ 北方領土の素顔
◆ ロシア大統領と根室の市民,直接対話
◆「昭和」から「平成」へ
◆ 平成の両陛下
◆ 皇太子さま雅子さま,結婚パレード中継
〈7〉多様な意見をどう生かすか――テレビと政治の現実
◆「コクタイ」とは
◆ 日曜日の朝,政治が動く
◆ 政治家と政治の現実
◆ 公平・公正な番組とは
〈8〉ネット時代,ニュースや情報をどう読み解くか
◆ 変革を迫られているテレビ
◆ ネット情報,新たな模索
◆ ニュース,情報を読み解く3か条
おわりに
参考文献・参考資料
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