新潮文庫<br> 日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ―(新潮文庫)

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新潮文庫
日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ―(新潮文庫)

  • 著者名:森下典子【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 新潮社(2020/06発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101363516

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内容説明

お茶を習い始めて二十五年。就職につまずき、いつも不安で自分の居場所を探し続けた日々。失恋、父の死という悲しみのなかで、気がつけば、そばに「お茶」があった。がんじがらめの決まりごとの向こうに、やがて見えてきた自由。「ここにいるだけでよい」という心の安息。雨が匂う、雨の一粒一粒が聴こえる……季節を五感で味わう歓びとともに、「いま、生きている!」その感動を鮮やかに綴る。(解説・柳家小三治)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mura_ユル活動

900
筆者は茶道のお稽古を通じ、感じたことをエッセイで綴る。。「土曜の稽古に行きたくないなあ」が何回も出てきては、結局は25年もつづけている。理由は?道具や作法を覚えることなど、がんじがらめのようでいても、自由。冬と夏のお茶の点て方の違い、季節を感じること、五感が磨かれること、個々に習ったことが視点を変えることで、繋がっていく。お茶は、日本人の暮らしの美学と哲学を自分の体に経験させ知ること。教えないことで教えようとする。お茶は「他人」と比べるのではなく、「昨日までの自分」と比べること。2014/04/27

seacalf

854
肩肘張らない素直な文章が茶道の入口へといざなう。作法に雁字搦めで敷居が高そうに見えるお茶の世界も、不器用で等身大の筆者の姿をそのままに書いてくれているので、さらさらと読みやすい。『雨の日は、雨を聴く。雪の日は、雪を見る。夏には、暑さを、冬には、身の切れる寒さを味わう。どんな日も、その日を思う存分味わう。お茶とは、そういう「生き方」なのだ。』読むと、茶道を始めたくなること請け合い。まずは映画を観たいな。すーっと穏やかになり気持ち良く生きるヒントが幾つも見つかるから、この本は好意的に読まれているんだろうなあ。2020/05/11

chinayo

793
お茶の世界がわかる読みやすい本。初日のお稽古から、正直な感想を言ってくれるので、凄くいい!2018/05/13

エドワード

718
多くの若者は茶道が苦手だ。作法が難しく、すぐには解らないからだ。「頭で理解しようとしないで。身体が覚えるまで、練習、練習、練習よ。」と先生は言う。茶道を習うことは、学校の勉強とは対極にある。正解が無い。日々の過ごし方、感じ方に正解が無いからだ。正月に「今年もよろしくお願いします。」と挨拶するのは、「今年も一年、毎日をつつがなく過ごしましょう。」とお互いの息災を祈ることなのだ。四季がめぐり、干支がめぐる、日本の自然を愛でること。毎年同じことを繰り返す喜び。五感で味わう自然。そして、一期一会。それが茶道。2018/10/23

Aya Murakami

717
新潮文庫の100冊2018。 考えるな、感じろ!が主要なテーマだろうか?すぐに答えを求めて質問するのではなくじっくり待つという姿勢も大事だと説いていました。ただ…、今の日本人は答えを求めて質問するということすらできていない気が…。2018/10/07

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