内容説明
「勝てると信じて走らない人間に、勝つ資格はない」――箱根駅伝から一カ月。東体大四年の穴川は初の長距離マラソンに挑んだ。尊敬する先輩と走る同じレースで、快調な追い抜きを見せたが、一転……(「ペースダウン」)。大学一年で日本代表入りした経験を持つラグビー選手・五十嵐は、三年連続関東大学リーグ戦で負傷していた。四年目のリーグ戦が始まった今、怪我の恐怖におびえながらも士気を高める――(「クラッシャー」)。アスリートたちの一瞬の好転・暗転を描き切った、白熱のスポーツ短篇集。(解説・西上心太)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
117
様々なスポーツの短篇集!個人的には面白かったのですが、自分も含め堂場瞬一さんのスポーツ長編小説を読んでる方には、物足りなさも感じるかなとも思います(^^)『ペースダウン』は、『チーム』のある選手を思いだしますね。『連投』『右と左』の野球の短編ですが、個人的には『連投』がいいかな。この短篇集の中では『失投』が1番好きな作品でした(^-^)いろんなスポーツがでてきて、ルールはわからなくても、選手の心理がメインの話ですので、さくさくと読めました(^^)BGMにはカラーボトル『情熱のうた』がいいかも(^^;)2016/11/23
カブ
41
スポーツ短篇集。高校野球、アメフト、やり投げ、マラソン、ラグビー、プロ野球。オリンピック、高校野球真っ只中の今なので、特に面白い。自分でやったことのない競技でも引き込まれる。2016/08/14
baba
37
高校野球、アメフト、マラソン、ラグビー、やり投げ、プロ野球の監督と投手それぞれの立場の短編集。短編なのでその先も気になる所であるが、チームやまわりの仲間などの関わりの中で自分の立ち位置やあり方を自問していてどの章も面白く、あっと言う間に読了。2018/04/13
ふ~@豆板醤
36
スポーツ短編集。読友さんからの前評判通り、続きが気になるちょっと物足りない話もちらほら。もやもやするラストもあって、スポーツものらしくない読後感の話も少々。。アメフトややり投げなど、初めて読むスポーツのお話は新鮮に楽しめた。「連投」が一番好きな話かも。渋井に、大学でも野球をしたいと思わせた友情が素敵。2016/12/21
姫
32
昔ある選手が言っていました。「怪我する奴は下手くそやから怪我すんねん。ちゃんとした技術あれば怪我なんかせぇへんわ」と。私はその言葉が忘れられず、怪我の矛先は常に自分に向けよう、と心掛けたところ、それから引退まで怪我はほとんどしませんでした。上記内容は本書を読んで最初に思い出したこと。いつも思うのですが堂場瞬一さんはきっと想像することの天才です。いろんな競技のいろんな選手の気持ちを想像できる。もちろんご自身の経験を踏まえた部分もあるのでしょうが。今度はW杯での日本代表のとある選手なんかを書いてほしいな。2016/09/01
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