創元推理文庫<br> 千弥の秋、弥助の冬

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創元推理文庫
千弥の秋、弥助の冬

  • 著者名:廣嶋玲子【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 東京創元社(2020/06発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488565121

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内容説明

千弥の様子がおかしい。もともと弥助に対しては過保護だったが、最近度が過ぎるのだ。ぼうっとすることも多く、物忘れも激しい。心配する弥助に対し、千弥は何でもないの一点張り。互いを思いやる心がすれ違い、ふたりは初めて大喧嘩をしてしまう。以前千弥は月夜公に執着する紅珠の魔手から弥助を守りきるために、妖怪の誓いを破って力の源である目玉を取り戻したことがあった。ほんの一時のことだったが、誓いを破ったことに変わりはない、その報いは確実に千弥を蝕んでいた。そしてついに……。大人気妖怪シリーズ、第一部クライマックス。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nyah

53
千弥が変だ。物忘れが激しく、小さい頃の弥助と今を混在させて記憶が怪しい。弥助は心配するが、千弥は誓いを破ったが為に、大事な弥助の記憶が流れ落ちていくのだ。/葦音が見守ってくれて、卵をくれたところ辺りがツボ🥲。このまま第二部へ。2022/09/11

ひさか

53
2020年6月創元推理文庫刊。書き下ろし。シリーズ10作目。長編。思いも寄らない形で終わってしまいました。弥助は、子預かりを続けて行くだろうし、たいへんだけど、千弥とも楽しく暮らして行くだろうし、これからのことが目に浮かんでくる仕舞い方です。新シリーズまたは、外伝を示唆するようなあとがきも良かったです。マンネリ気味の展開もありましたが、8作目からのラストに向けた展開は見事でした。シリーズものの面白みを堪能できました。可愛い妖怪の子供たち、大妖怪たちや、それにかかわる登場人物達も良かったです。2020/08/02

はにこ

42
妖怪にほんの一時戻った千弥の代償はあまりにも重い。弥助との関係が微笑ましかったのにもう戻れない。弥助の成長はとても嬉しく、妖怪や久蔵など仲間に愛されていることも嬉しい。しかし、この結末は私には悲しかった。これで第一部は終わり。第二部があるかどうかは分からないけど、あったら是非読みたい。2021/04/29

一華

37
十作目…弥助を助けるためとはいえ、禁忌を破った千弥への報いは、あまりにも苛酷だった…その哀しみと怖ろしさから逃れ、そして最愛の弥助を守るためにと、千弥は細雪丸のもとへ…最後の数頁は涙なくしては読めない〜でも、妖怪の子預かり屋として大きく成長した弥助はりっぱ!…で、なんと!第一シーズン終了…第二シーズン、早めにお願いします。2020/09/30

ゆなほし

37
シリーズ10作目。以前弥助を助ける為に禁忌を侵した千弥は、段々と弥助の事を忘れていってしまい…。「ついに大団円」「第一部クライマックス」とあるように、今巻で一旦一区切りついているが、まさかこんな結末を迎えるとは…!今までの千弥と弥助の関係が大好きだった分、余計に辛く悲しい内容だったが、しっかり区切りをつけるのは潔く、よりこの物語が好きになった。それにしても表紙の弥助が最初より随分成長して凛々しくなっており、感慨深い。続く第二シーズンが楽しみで仕方ない!2020/06/26

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