プレイ・マターズ

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プレイ・マターズ

  • ISBN:9784845918010

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内容説明

なぜいま、わたしたちは遊びの理論が必要なのか?
そもそも、遊びとはいったい何なのか?

現代ゲームスタディーズの第一人者、ミゲル・シカールによる新時代の「遊び」の哲学、待望の翻訳!
新しい切り口でゲームについて考え、そしてゲームという観点から、新しい切り口でゲーム以外の物事について考える、ゲームスタディーズ入門〈Playful Thinking〉シリーズ第1弾!

遊びのひとつの形式にすぎないゲームにのみ焦点をあててきた従来のゲームスタディーズに異議を突きつけ、物、空間、人間、人間関係など多様な事柄が関わる「遊びの生態系」全体の観点から核心をとらえていくことの重要さを提示する著者が、幅広い射程を有するコンピュータ時代の遊びのかたちを描き出す、ゲームスタディーズの新潮流となる必読書を満を持して上梓。ユニークで独創的な事例を膨大に織り込みながら、従来の遊戯論の伝統をアップデートし、ゲームスタディーズにカウンターをかける、遊び心満載の痛快な一冊。

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遊びがわかれば世界もわかる

そんなつもりで眺めれば、それこそスマホのデザインも、冗談交じりのおしゃべりも、ゲームやその他の楽しみも、日々の暮らしやビジネスだって、世界は「遊び」で満ちている。昔の人も言うように、遊びは人を映し出す。

それなのに、世界はどんどん変わるのに、遊びの理解は進まない。この本は、そんな理解を大幅に更新かける得がたい本。小さいけれど侮るべからず。山椒は小粒でもぴりりと辛い。ゲームも仕事も日常も、みんなまとめて面倒みよう。遊びの極意をご覧あれ。頭の中を揺るがせば、遊び心も湧いてくる。遊びがわかれば世界もかわる。

──山本貴光

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前世紀、二度の世界大戦のはざまの時代。
賢い人間(ホモ・サピエンス)を僭称した西洋近代の過信を省みて、
ヨハン・ホイジンガは遊ぶ人間(ホモ・ルーデンス)たる人類の本性を喝破した。

今世紀、ゲームと人工知能が遍く社会の情報化を導く現代。
いまや近代は超克され、この星は自然物と人工物が戯れあう
遊ぶ生命(アニマ・ルーデンス)の共異体へと拡張されつつある。

本書が思索する「遊び心」とは、そんな世界の塗り替えを導く原理の謂だ。
与えられた機能や目的に還元されない、流用と創造のダイナミズムとは?
予定調和な未来像を打ち破る遊戯論の更新が、ここから始まる。

──中川大地

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ミライ

35
コンピュータ時代の「遊び」と「遊び心」の哲学が語られたミゲル・シカールによる著書。「なぜ遊びが重要なのか?」「なぜ我々は遊びを必要としているのか?」「遊びとはいったい何なのか?」といった疑問が、ビデオゲーム、おもちゃ、スポーツ、はたまた政治まで、さまざまな事例を元に語られる。本文中で語られる「ゲームデザイン=建築」という考え方はしっくりきた。総じて遊びについての「関わり方」を再考させてくれる良書。本文は230ページ超だが、そのうち原註・訳註だけで60ページくらいあり、かなり読み応えあり。2019/06/12

無重力蜜柑

7
遊戯論(いわゆる「遊びの哲学」)の本だが硬い哲学書というよりエッセイ風の内容。個人的に遊戯論といえばゲーム研究の基礎分野というイメージ。本書でも『COD』や『GTA』といった有名なビデオゲームが扱われているが、著者のスタンスはある種「反-ゲーム」であって、それはタイトルにも表れている。「プレイ(=遊び)」こそが「マター(=問題)」なのである。つまりゲーム(もっと言うならビデオゲーム)は「遊び」というより広い概念の一部分でしかない。この立場から筆者は、「ゲーム」を中心とする遊戯論の伝統に鋭く対立する。2025/05/10

かやは

5
人類の活動において遊びとは一体どういうものなのか、を説いた一冊。赤い表紙と見返しの水色の組み合わせが可愛い。遊びは危険をともなうから面白いこともある。子供の頃、箱ブランコが楽しかったけどそれと同じくらい怖かったことを思い出した。その箱ブランコも、手を挟む事故が多発したことで数年後撤去されてしまったらしい。現代はより「傷つかない」ための工夫がされるようになってきていると思った。それは遊びの幅を狭めているんだろうけど、その分コンピュータの発展によって新たな遊びの形式が日々うまれているんだろうな。2021/01/29

☆ツイテル☆

3
フライヤー2021/11/11

えんじ

2
いくつかツイッターでゲーム制作者のアカウントをフォローしているので、その流れで知ったのだと思います。哲学等をからめて、ゲーム・遊びにアプローチしていくという手法のとてもきちんとした本で、3割くらいが原註・訳注という。既訳のものでは、『ルールズオブプレイ』が近い。 ゲームスタディーズの入門書で「playful thinking」シリーズの第一弾ということでした。続編にも期待。2020/05/20

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