内容説明
最期の食事、誰と、何を食べたいですか
不登校の家業手伝い少年・未来来と、美形死神アレクセイが死者の願いを叶えます
お花見弁当、BBQ、ハワイアンモーニング、ビーフポットパイ…あなただけの特別食堂車メニュー。
閻魔王が行う『五七日の審理』までに死者を無事冥土に送り届けること――。不登校で大叔父の営む食堂の手伝いをして暮らす未来来の前に突如現れた死神のアレクセイ。死者の未練を解消する任務のため、寝台特急「大河」の食堂車に未来来をスカウトしにきたのだ。上野の廃駅から彼らの望む人と望む場所へ――たった一晩の旅。「大河」と深い関わりがあるらしい未来来は、逝く人々の想いを伝える手伝いを始めるが…。
水引まぐ・装画
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あずとも
5
面白かった。優しいけれどそれだけではないお話。親に捨てられ不登校の主人公が食堂車で働く事になり死者の願いを叶える為の料理を作るうちに周囲の人達に愛されている事を知り自分の目標もみつける事が出来た。美味しそうな料理も沢山出てくるし何より主人公の性格が良すぎる。2020/05/15
きあ
4
なかなかにいいお話でした。最後のお話で一部無理やりな感じがありましたがそれを差し引いても面白かったです。続編できそうだけどどうかなぁ?2020/06/16
灰音
3
1話ごとにしっかりと完結されていて読みやすい。 全話ホロリとする話。2020/05/27
あまね
1
死者の最期の思いを叶える寝台特急。大切な人と一緒に食べる食事の大切さを改めて気づかせてくれるようなお話だった。寝台特急での経験を通して未来来が前に進めるようになったのもとても良かった。2025/06/08
はじめ
1
死者の未練を解消する、という話のため、切ない話が多い。これ系の話って本当に多いけど、この作品は死者のために割と至れり尽くせりだなぁと感じた笑 大河(と作者さん)は鉄オタなのだろうか。今は少なくなってしまった寝台列車に乗りたくなった。そして、あんみつがとても食べたい笑2024/09/21