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内容説明
ドンさんがトランペットをふくと、雨のように星くずが降ってくる「星とトランペット」、動物園の動物たちが次々に本を買いにくる「タンポポ書店のお客さま」ほか、「日曜日には夢を」「砂町通り」「いつもの店」など、みずみずしいファンタジー、夢と新鮮な香りあふれる短編11編を収録。野間児童文芸推奨作品賞&日本童話会賞をW受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優雨
22
童話や絵本は、大人になってから読むと、子供の頃とはまた違った感動があると思う。この優しくて、それでいて、少しだけひんやりと寂しいような独特の世界観がとても心地良い。私も今夜目を閉じたら、「いつもの店」に登場する、商店街のどこかにある不思議な店に辿り着けたら良いのに。店内は森の木陰のように涼やかで、窓際にはいつも自分だけのために席が用意されている。小川のせせらぎのように流れるピアノの音を聴きながら、ゆったりとフルーツソーダを飲んでみたいな。「月売りの話」小さな月が消えた後に残った淡い光が、儚く幻想的だった。2021/08/06
調“本”薬局問悶堂
4
純粋に好きだと思った。面白いと思った。悔しいと思った。 『タンポポ書店のお客様』『日曜日には夢を』が好きだったな。 この本、古本屋さんでなんとなく手に取った本。 出会えてよかったな。 《2020年7月 登録》 “親切なことばを一つきくまでには、つめたいことばをいくつもあびせられなければなりませんでした。うつくしいものを見たいと思えば、何倍もみにくいものたちのあいだを通らなければなりませんでした。”2012/06/04
cinnamon
3
月と星と音楽と。夢のような不思議なお話たち。忙しい日常にちょっぴり空想をはさみ込めば、豊かなものに変わりそうだ。2022/11/29
ビシャカナ
2
童話作家の著者が十代に頃に書いた、子どものために書いたのではなく、ただ自分の好みを形にしたような、心がフワッと軽くなるような、あたたかく、みずみずしい、やさしいファンタジー。2016/04/08