- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
現在、GAFAをはじめ、テック企業の成長を支える重要な職種として注目されるプロダクトマネジャー。
じつは、この本家本元はトヨタのチーフエンジニアである。
世界中で売れる製品を開発し続ける仕組みとは。
世界が注目するその仕組みの中心で司令塔の役割を果たすチーフエンジニアの秘密を
多くのヒット車をつくり続けた名チーフエンジニアが明かす。
トヨタはなぜ30兆円の売上と2兆円強の利益を出せるのか?
もちろんよく知られた「生産方式」も強みのひとつ。
しかしどんなに生産方式が優れていても、売れるものがつくれなければ、ただの宝の持ち腐れ。
重要なのは、世界中で売れる製品を開発し続けること。
その仕組みがトヨタにはあった。
トヨタの製品開発の仕組みの中心にいて、
司令塔の役目を務めるのが「チーフエンジニア」という職種。
トヨタのイメージを変えたファンカーゴにbB、
北米市場で圧倒的人気を集めるカムリ、
商用バンのロングセラー車、プロボックス・サクシード
ソニーとの協業によるコンセプトカーpod などなど、
担当した多くの新車をヒットさせ、
「試作車レス」「大部屋開発」「ユーザー対話型開発」など、
新たな開発の仕組みを考案したことでも知られる名チーフエンジニアが、
その仕事と資質・能力をつぶさに明らかにする。
自動車のみならず、
新商品開発に日夜努力するすべてのビジネスパーソン必読の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニッポニア
55
やや自慢の披露とも感じたけれど、世界のトヨタを作り上げた一つ。以下メモ。日本企業が新製品、サービスを生み出せず、地盤沈下が進んだ。トヨタブランドを刷新する作り方だったファンカーゴにより、トヨタは若者に受け入れられた。bBのカスタム性。役に立たずとも潤滑油になれば、というソニーの発想を取り入れたトヨタ。1つぐらいはトヨタ一の専門家になるよう努力する。利用者目線を織り込む商品開発、車椅子の乗り降りをとことん検証して作り上げる姿勢。何事も五回は繰り返し、自分に対して信念を持つこと。2024/01/21
trazom
54
トヨタ生産方式(TPS)が称揚されるが、チーフエンジニア(CE)によって製品開発が主導されるCE制度こそが、トヨタさんの強さの秘密であるという。CEとしての豊富な経験を持つ著者が具体的な活動の内容を紹介する。商品企画から、営業、経理、調達、製造、品証等の各部門を統括するCEが、職制上の上位にあるのではなく、製品企画部の一員という仕組みが独特である。CEを支える企業風土の第一順位が「原価企画」というのもトヨタさんらしいと思う。バラバラ活動、なぜなぜ分析など、トヨタウェイの凄さを思い知らされる一冊であった。2020/08/14
AU.Step
12
非常に興味深い内容。トヨタの強さの一端を垣間見た気がする。それと共に、以前のトヨタ車に感じていた面白味の無さも逆にその体制に起因するように思えてならない。2021/06/09
Haruki
6
車種ごとの開発責任者を置くCE制度について、製品企画からデザイン、設計、試作・評価、量産準備、量産、販売までを俯瞰してヒット商品を作るための目の配るポイントを著者の数車種の経験談踏まえて解説。顧客のニーズを現場で拾い、原価や開発日程の圧縮を目指し関係部門へ串を通すような仕事。コンセプトイメージの明確さ、設計・製造要素への目利き、上位から下位までスムーズにつながるような明確な説明力など多様な要素を万遍なく持ち合わせることが求められるようだ。平易な説明で雰囲気は分かるが体系立ててないので頭に残りにくい。2024/11/16
たこ焼き
6
NGが出るかもしれない評価項目をあらかじめ洗い出しておく。量産が始まってからでは、原価低減をすることは難しくなる。質問に答えられない、という状況を避けるために入念に準備をすること。基本パワポに書いてあることを喋り、書いていないことは書いていない、ということをお伝えして相手が迷子にならないようにする。判断に迷って宿題を出すようでは、上長失格。部下の背中を押すようにその場で即断即決を心がける。なぜそうなっているのか本質を説明できるよう理解し、また本質を説明できるようにすること。2021/12/25
-
- 電子書籍
- がんばっていきまっしょい~劇場アニメ『…
-
- 電子書籍
- シャイニング!【マイクロ】(16) ち…
-
- 電子書籍
- 極限の思想 ラカン 主体の精神分析的理…
-
- 電子書籍
- 氷菓(12) 角川コミックス・エース