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内容説明
国家のアイデンティティを誇示するシンボルマーク「国旗」とテーマソング「国歌」。そして人類の肉体的・精神的な高みを謳歌するスポーツ。日本で唯一の「国歌」研究者が、豊富な事例を繙きつつ、両者の愛憎の歴史に迫る。
【ある試合が、本当の戦争に発展した!! 日本で唯一の「国歌」研究者が「スポーツと愛国心」を徹底解説!】
◆日本のある行動が、世界のスポーツファンから称賛を浴びた理由とは?
◆オリンピックはいつから国別対抗戦になった? 考案者クーベルタンの目的は「競争」ではなかった!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遊々亭おさる
15
金メダルに輝いた選手はその国の国旗を身に纏い、誇らしげに誇示する。世界規模のスポーツにおいて切っても切れぬ関係にある愛国心とスポーツの関係を歴史から紐解く一冊。オリンピック憲章には国別対抗戦の場ではなく、アマチュア精神に則った個人としてのアスリートがその技を競う場と規定されているが、徐々に国威発揚の場へと姿を変える。愛国心の名を借りた偏狭なナショナリズムはスポーツを利用し、卓越した技と技のぶつかりあいは国と国との代理戦争となる。新型コロナのパンデミックが世界平和を実現する機運に繋がると本書は結ぶが、さて。2020/07/17
梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
8
本の内容が「スポーツ」、「国旗」、「国歌」と話題が散り気味だと感じた。 「スポーツと国旗国歌の関係」、「日本の国歌・国旗」、「世界の国歌・国旗」と話題を再分類して、三分野別々の本にした方が良いのではないか?と感じた。内容を後者の3分類に再編して内容を振り返ると、それぞれの内容が濃くなりそうなだけに、一冊の薄い本に3つを混ぜ合わせた時にテーマがぼやける印象を抱いた。 著者の持っている情報量を推察すると、もっと内容を深く追求できるのではないかと感じた。雑学を身につける一冊で終わっているのが惜しい気がした。2020/06/22