中国駐在ハック

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中国駐在ハック

  • 著者名:小島庄司【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 日経BP(2020/06発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784296105427

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内容説明

中国には、たくさんの日本人ビジネスパーソンが駐在しています。日本人の海外駐在国としては、メジャーな国の1つです。あなたが現在勤めている会社が中国に工場などを展開していれば、あなたもある日突然『中国駐在を命ずる』という辞令を受けるかもしれません。

 本書は、そうした「中国駐在員になるかもしれない」人のために書かれています。

 中国駐在員は、日本で働いていたときとはまったく異なる問題に直面します。「どんなことが起こるのか」「なぜそんなことが起こるのか」が分からなければ、現地で対処しようがありません。本書の著者は、中国駐在員の「駆け込み寺」として、現地で起きた数多くの問題や課題を駐在員と一緒に解決してきました。その経験から得た教訓やノウハウをまとめたのが本書です。

 日本と中国は同じアジアの国ですが、歴史・気候・風土などが違うため、そこに暮らす人の気質は大きく異なります。「違う」ことは悪いことではなく、「どのように違うのか」を押さえておけば、中国人社員を理解することができます。そうした理解をせずに、日本の感覚でいると、中国人社員と“戦争”状態に陥ってしまいます。そうなってしまうと、会社にとっても、本人にとっても、不幸なことです。

 特に最近は中国の経済発展が目覚ましく、従来にはなかった新たな難しさが次々と生まれています。駐在期間は3年程度が多いと言われていますが、その期間が有意義な時間になるか、とてもつらい時間になるかは、日本にいるときの事前学習にかかっていると言えるでしょう。本書があれば、3年をうまく乗り切る考え方や技を得ることができます。

目次

プロローグ 駐在員のつらさを疑似体験
第1章 5年前とは一変!中国駐在員のリアル
第2章 日本人と中国人はこんなに違う
第3章 仕事人として互いを理解し合う
第4章 勝負の1年目、まずは「バカにされない」
第5章 信頼関係づくりの第2段階「親近感」
第6章 信頼関係づくりの第3段階「コミュニケーション」
第7章 慣れてきた駐在員の落とし穴
第8章 日本流は捨てよう。中国ビジネスの常識
第9章 中国の組織管理の基礎「就業規則」「人事制度」
第10章 中国人社員の叱り方・褒め方の要点
第11章 中国人との会議をうまく進める技
Appendix 駐在員のサポート
エピローグ 中国駐在員のうれしい話

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Kentaro

37
駐在員が日々直面する言葉の代表格が「差不多」だ。「だいたいそんな感じ」という意味だが、実は未着手ということもある。実情を把握したいなら別の方法で裏を取るのが良い。同じく日々耳にするのが「応該没問題」。「たぶん大丈夫」「大丈夫なはず」という意味で、これも製造業に携わる日本人なら「たぶん」や「はず」ではダメだと言いたくなるが、懸念点があるのか聞いても答えはなく、実情は把握できない。たいていのことは「差不多」「応該没問題」という言葉で返されてしまい、日本人としては「雑でアバウト」という不満がたまる。2021/03/20

18
リミテッド ●日系企業の立ち位置はどんどん没落。昔は日本本社からきたと下駄を履かせて貰えたが今は下駄無 ●経験の交差 駐在員は入れ替わるけど、現地社員はずっといる。経験は現地社員の方が上 ●追い込み力高い。過程より結果 ●中国人の背景を理解すること ●変化への即応は死活問題 ついていくリーダー間違えると死ぬ ●着任すぐは観察 ●準備すれば事業撤退は難しくない ●就業規則は性悪説で。一罰百戒 ●褒め方 本人が気づいてないところ、改善されたら ▷他国ではあるが私の経験とかぶる所多かった2021/03/25

wiki

9
中国の駐在員が陥りがちな落とし穴、失敗について、過去の駐在員の体験を拾い集めて対策を提案する内容。そのため内容も非常に具体的で、中国に行く前に頭に入れて損はない。惜しむらくは、管理者として赴任する人向けに書かれていることで、ほとんどプレーヤーの立ち位置で、かつ上司が日本国籍ではない環境にある自身には、検討はまだ早いと思うことや、立ち振る舞いとして使えない手法もあった。とはいえ、結局書籍よりも現地で五感六感をフルに影響されながら過ごす現地での情報量は比較にならない。畳水練にならぬようにありたい。戦々恐々。2022/10/17

海野孝宏

3
私も10年近く前に中国駐在でした。読みながら時代の移ろいを感じます。本書は中国の特殊性や対策的な事をベースに書かれてるんだけども、ところどころ、中国以外でも大事だよって事がいっぱいあり、特に人が人と接する上での参考になる考え方や手法がいっぱい詰まっています。日本でも、これからさらに多様な人が集団になって力を発揮していく時代で、働き方もコロナショックを機に大変革が見えています。そのためのノウハウとして捉えたいですね。2020/06/11

鈴木貴博

2
小島氏のコラムを愛読しており、本を出されたと知り読んでみた。著者の豊富な経験に基づき、中国駐在ではどのようなことが起こるのか、なぜそのようなことが起こるのかを知り、どのように考え対処すれば良いのかのヒントを得ることができる。自分が中国駐在員だった頃を思い出しつつ、膝を打ったり反省したり。面白く読んだ。中国特有の事項もあるが、著者も言う通りどこの国に所在する日系現地法人にもあてはまる課題も多く、中国以外の国で駐在員になる場合、ひいては異文化交流を伴う仕事に従事する人にとって示唆に富む。2020/08/05

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