ハヤカワ・ミステリ<br> 念入りに殺された男

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ハヤカワ・ミステリ
念入りに殺された男

  • ISBN:9784150019563

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内容説明

フランスの田舎町でゲストハウスを営んでいるアレックス。あるとき、宿泊客としてやってきたゴンクール賞作家のシャルル・ベリエに襲われ、彼を殺してしまう。彼女は夫にも事情を隠してパリへ行き、殺人の隠ぺい工作を始める……スピード感あふれるサスペンス

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほちょこ

39
うーん。小説は、特にミステリは「ありえない」が面白いのだけど、これはちょっと無理矢理すぎる。すべての人物、すべてのシチュエーションが主人公に都合良すぎる。最後に「ですよね〜。」としっぺ返しを期待するも、それじゃあまりにもベタでしょう、と勘ぐってみたりもしたのだけど。図書館本で何より。2020/09/06

星落秋風五丈原

37
被害者も加害者もわかっていて、作品は加害者寄り。いかにして死んだアレックスを生きてように見せるため、加害者があたふたするコメディ。作家との浮気を疑う夫とは疎遠になってしまうし夫婦生活は間違いなく危機に陥る。しかし、長編を書く才能も短編もぱっとしなかったアレックスが、実生活でその場その場の嘘を積み重ねていくのは抜群に上手く、その才能?を発揮してゆく様が確かに面白い。随分長い間姿を見せないのに作家仲間・舅・妻、愛人にすぐに不審がられて警察に通報されないのはペリエによほど信用がないのか。2022/01/17

しゃお

37
自身が営むペンションを訪れた著名な作家に襲われ殺してしまうアレックス。家族との生活を守る為、作家は生きていると偽装し改めて死んだ事にしようと、作家の生活の中に入り込み作家を殺す容疑者を捜すという企ては何とも斬新。元々持っていた自身の二面性を活かし作家の生活と彼が描く物語の中に入り込む中、思いがけない事態に直面してももう一つの人格が冷静に対処しようとする姿は危うさはあるものの、本来のアレックスよりも生き生きとしているかのよう。結末についてや回収されなかった伏線はどうなのかといった疑問も。続編で果たして?!2020/09/22

路地

35
片田舎でささやかながらも安定した幸せを享受していた主人公アレックスの隠れた二面性が、全編をとおして明らかにされていく。きっかけは宿泊客としてアレックスのペンションにやってきた売れっ子小説家に襲われ反撃で意図せず死なせてしまったことだが、そこからの逃亡生活を生き延び罪を免れたのは、もう一人のアレックスとも言うべき隠れた人格の為せるものだと思い、全てを片付けて元の生活に戻っていく様は薄ら寒い気持ちになる。2024/10/12

ふう

17
設定が面白く、ボリュームもテンポもちょうどよくてあっさり一気読み。主人公がどんどんイキイキしてきたのはよかったけど、もし私が家族の一員だったら結構心配かもw 続編あるようだけどこれに続くお話ってどうなるんだろうなあ。 2020/09/15

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