内容説明
ヘイドリアンは5歳で父を亡くして母親から引き離され、地方に住む後見人の伯爵の家で厳格に育てられた。成人して公爵の爵位を継ぎ、ロンドンに戻ったが、ある日、長年顔も見ていない許嫁に会いに行くことにする。母は息子に愛ある結婚をしてほしいと望んでおり、後見人に決められた縁談に従うことに反対しているが、ヘイドリアンは、公爵の妻の座を狙って近づいてくる女性たちに辟易していたので、身分に申し分のない女性と早々に身を固めればそれでいいと思っていた。
しかし旅の途中の宿屋で偶然出会った、おせっかいなアメリカ人女性のナタリーのことが、ヘイドリアンは気になって仕方がない。彼女は教師で、両親を亡くした教え子を英国貴族の祖父のもとへ送り届けようとしていた。愛など信じなかった公爵の心はゆらぎはじめ……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
22
お堅いお公爵が、そろそろ結婚するか、と一回り年下の婚約者候補(18歳)に会いに行こうとしてアメリカ人の美女に一目ぼれ。そのあとはもう彼女のために尽くして尽くして尽くしまくるお貴族を平民である自分は楽しく読みました。先日読んだ歴史書でイギリス人の好戦的なのに恨みを持たない国民性を不思議そうに説明していましたが、ここでもそんな描写があって興味深かったです。外交のためのこの交渉力、恐るべし。2021/01/18
EDAMAME
13
一ページ目で面白そうな予感🎶 自由を愛するアメリカ美女に惚れ過ぎて何をしても許しちゃう公爵の威厳と立場はどこいった? 他の人には十分に発揮してたけど… 頑固で自分を曲げないヒロインだけど非はきちんと認めるし誤解ですれ違ってメソメソ、キーキーなんてことは無く、話し合いが二人の距離縮めて愛を育むとこなんかはさすが大人同士の恋☺️💕 敵を去勢しかけるアメリカねぇちゃん的な勇気にニヤつき止まらず読んでしまったりして…2020/07/20
aiko
5
物語自体はお堅い英国人ヒーローと米国人ヒロインの異文化摩擦というよくある展開なのだけど、色々な点が今風にアップデートされていてストレス無く読める良作でした。「2人のすれ違いはこじれる前に話し合い解消する」 「異なる価値観を即否定せず、可能な範囲で受け入れる」 「互いを尊重し、要望は無理強いしない」 等々、ヒストリカルで今風な思考はある意味ファンタジーだけど、異文化摩擦という題材の中だと比較的違和感少なく読めました。ロマンスも変わってきているという事かと。2020/06/24
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