新潮文庫<br> 消えた警官(新潮文庫)

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新潮文庫
消えた警官(新潮文庫)

  • 著者名:安東能明【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 新潮社(2020/06発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101301570

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内容説明

小幡弘海巡査部長は、二年前に忽然と姿を消した。生活安全課に異動した矢先のことだ。綾瀬署に所属する、柴崎令司警務課長代理、上河内博人警部、高野朋美巡査の三人は、小幡についての捜査を始める。ひき逃げ。老女の不審死。女子高生絞殺。足と頭脳で難事件を解決しながら、三人は底知れぬ謎へと迫ってゆく。警視庁が放棄した失踪事件に果てはあるのか。あなたの胸を貫く本格警察小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

105
このシリーズ6作目で短篇が5作収められています。ただ表題作となっている失踪した警官について短編の中で横ぐしが刺さっている感じで情報がちらほら出てきます。今回も3人での調査が中心になっていて主人公も捜査に引っ張られている感じが強気なってきています。次回作も楽しみです。2021/09/29

ゆみねこ

90
柴崎令司シリーズ。2年前に忽然と姿を消した小幡弘海巡査部長。柴崎・上河内・高野の3人は小幡についての捜査を始める。ひき逃げや老女の不審死、女子高生殺害事件を解決しながら台風の日に入水自殺した女性について捜査にあたる。小幡は何故姿をくらましたのか?明らかにされたのは深い闇。面白かったです。柴崎より、上河内と高野の能力の高さが際立っているような。2020/04/04

タイ子

90
このシリーズはやはり面白い!久しぶりの柴崎警務課長代理と相棒の上河内警部ですが相変わらずいいコンビですね。2年前に突然姿を消した小幡巡査部長の行方を捜査する中で日々起こる事件、事故の数々。難事件を解決していく彼らの裏で小幡の影がちらつき始める。捜査をしていくうちに見えてくる驚愕の事実に胸中が冷たくなる。ともすれば主役の柴崎警部を喰ってくる上河内の頭脳と事件に食らいついてくる高野朋美巡査の刑事魂が気持ちいいぐらいに読ませる。いつか本庁に返り咲きをと狙っている柴崎警部だけど、まだ綾瀬署に居て欲しい人材。2020/02/12

papako

75
年末に出なかったから、今年は出ないのかなと思っていたらシリーズ6冊目。もう読み始めて6年かぁ。地味で微妙なんだけど面白い。物語の中では柴崎が代理になってまだ3年。相変わらず本務ではなく、上河内や高野とつるんで捜査に首を突っ込んでいる。今作は失踪した警官のメモがゴミ捨て場から見つかる。事件の影にその警官の名前がちらほら。交通事故、老人ホームでの殺人、女子高生の死など、だんだん事件がひどくなってきた気がします。柴崎本部に戻りたいの?結局現状に満足しないまでも、やりがい感じてたんじゃなかったっけ。次も楽しみ!2020/02/03

Yunemo

57
柴崎警務課長代理、久々の登場で今回もまた、刑事目線ばかりでなく、足と頭脳を駆使しての事件解決への道を。ただ、ここまで来ると上河内警部、高野巡査の能力が遺憾なく発揮されて、プラスアルファ的な存在になりつつあるのかなと。本作、5編から成り立ちますが、表題の「消えた警官」の存在がそれぞれの事件場面(ひき逃げ、老女の不審死、女子高校生絞殺)で繋がって最終局面へと向かっていく、この手法って、何だか新鮮。それにしても、人の持つ闇ってわかりませんね。警察独特の組織防衛、組織論理に、なかなか理解し難いところも垣間見えて。2020/04/05

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