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内容説明
「知識ではなく、見識を磨け」。株式会社ブリヂストン課長時代に、当時、日本最大の外資企業買収に「社長参謀」として貢献。その後、14万人のトップを務めた元CEOは「誰」の意見に耳を傾けたのか? 生々しい実体験をもとに教える超実践的「参謀学」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろき@巨人の肩
115
参謀とは、日本型の株式会社で要となる「フォローワーシップをもつリーダー」であり、リーダーの登竜門。会社をゲゼルシャフトと捉えて、原理原則を思考の軸として合目的的に考え、経営と「どうしようもない現実」に苦闘する現場を繋ぐ。修羅場をくぐった荒川氏の言葉が心に刺さる。「上司は機関と考える」「自己顕示は非知性的な言動である」「トラブルは順調に起きる」「自分を俯瞰する視点を常にもつ」「制約こそが思考の源である」「人間関係はわるいのが普通と達観する」「社内に派閥が存在するのは自然なこと」2021/02/14
あすなろ
92
民間会社の課長職以上のこれからという方から僕達世代ぐらい迄の方が読むと良き本だと思う。僕はなるほどと思い読了。参謀とは、そこから続くべきリーダーへの道標を実務と現場重視で書かれている。それは例えばコンサルの遣い方等如実に現れている。迎合する事なく縦横無尽に好かれ、参謀としての知識を備えながら動きを貫徹し、原理原則に則り思考し動く事が出来れば、と強く思うのである。なかなかそれは難しい事であるが、意識する事で変われればと思う。2023/03/19
Book & Travel
38
ブリヂストン元CEOの著者が「参謀」としての仕事の仕方について述べた一冊。海外の現場を長く経験した後に秘書課長となり、当時の社長の参謀として大規模買収にも関わった著者。その経験から参謀は知的戦略家ではなく、社長の考えと現場のどうしようも無い現実の両方を理解し、両者を繋ぐ泥臭い仕事と述べる。「上司を機関と考える」「トラブルは起こるもの」「原理原則を思考の軸とする」「人間関係は悪いのが普通」等々、参謀に限らず広く仕事上で活かせる考え方が生の言葉で書かれて納得性が高かった。色々な場面で拠り所に出来そうな一冊だ。2022/02/11
ミライ
33
ブリヂストンの元CEOである荒川詔四さんの著書。荒川さんが社長をサポートする参謀を務めた経験から得た、トップ(社長)に信頼されるための条件について文章化(自ら社長になって参謀を抜擢する際の評価基準も併せて語られる)。参謀として社長を支える側と、社長として参謀を採用する側の両面から解説されていたので非常に分かりやすかった。失敗経験多めで描かれているので感情移入しやすい。2021/02/11
まる@珈琲読書
17
★★★★☆ ■感想:仕事でも家庭でも参謀のような役割が求められるようになってきたので参考に手に取った。ブリヂストンで社長秘書課長から社長になった著者。 ■学び:参謀の最大の武器は現場の近さ。上司を人ではなく機関と捉える。リーダーの先を行く。自己顕示欲が全てを台無しにする。上司のメンツを潰さない。上司に好敵手とみなされること。合目的的に考える。現場・現実・原理・原則を思考の軸とする。自分の言葉で語り、腹落ちするまでトップと対峙する。人間関係は悪いのが普通と考える。自然体で仕事を楽しむ。 ■行動:顔を立てる。2022/12/07