祥伝社新書<br> 壬申の乱と関ヶ原の戦い――なぜ同じ場所で戦われたのか

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祥伝社新書
壬申の乱と関ヶ原の戦い――なぜ同じ場所で戦われたのか

  • 著者名:本郷和人
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 祥伝社(2020/06発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396115272

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内容説明

古代最大の内戦・壬申の乱、室町幕府を確立させた中世の戦闘・青野ヶ原の戦い、近世最大の会戦・関ヶ原の戦い。三つの戦いはいずれも同じ地(不破=青野ヶ原=関ヶ原)で行なわれた。なぜ、この地だったのか? そして、その結果が歴史を大きく動かしたのはなぜなのか? この謎解きに、中世政治史を専門とする著者が挑む。歴史の醍醐味を味わえる、スリリングな1冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

285
今までモヤモヤしていた歴史の謎が、すっきり。 三種の神器は3セットあった!や、中世日本史で「将軍二元論」を知らなければモグリなど、キャッチーなフレーズが目白押し。壬申の乱(672年)の時代、都・京都から見て「関東」とは関ケ原より東側で今の中部地方からが「異国」だった。歴史への興味が2割増しになった、好著。2024/05/07

たいぱぱ

85
壬申の乱(大海人皇子の乱)、青野ヶ原の戦い(南北朝の戦い)、そして関ヶ原の戦いが何故同じ場所で起こったのか?本郷さんは著作でよく他の歴史研究家の意見をぶった斬る。ちょっとそれが気に掛かる所ではあるが、優しい文章で日本の歴史を変えた戦いが説明されてて、わかりやすかった。序章で全体の1/5を割くも(笑)「戦いの勝敗の定義」などよく理解できたし、都が京都から江戸に移ったことや兵器(戦闘機や戦艦)の変化によって、日本のくびれ「関ヶ原」の地の重要性までも見失われてる現状を嘆く終章まで面白い一冊でした。2020/11/30

saga

70
天下を分けた決戦の地が関ヶ原という指摘とその理由に納得。京の都を基準に愛発関、不破関、鈴鹿関が防衛上の要衝で、その関の東側の地域が「関東」と言ったという新たな知見が得られた。戦の勝敗を、誰が最終目的を達成したかで計る見方も新鮮! 「関ヶ原の戦い」の部分は、再読した『関ケ原合戦―戦国のいちばん長い日』での考察とほぼ一致した内容で、復習にもなった。関ヶ原以後、譜代を中央に、外様を辺縁に置くことと併せ、鎖国により独立採算の各藩の目を海外との自由貿易から内需へと向けさせる家康の構想がすごい。2021/02/08

さつき

70
壬申の乱、青野ヶ原の戦い、関ヶ原の戦い。三つの天下分けめの戦争について、なぜ同じ場所で行われたかなど、詳しく解説されています。そもそも戦争とはどういうものか?どちらが何を目的にしかけたものなのか?そして戦争による「勝利」は何を指すのか?という戦争の定義が提示されますが、非常にわかりやすく目から鱗が落ちました。古代から近世にかけての西国と東国のパワーバランス。都と鄙の違いもわかりやすく、それ以外のちょっと横道にそれた話題も刺激的です。楽しい読書でした。2018/03/23

ポチ

63
壬申の乱、青野ヶ原の戦い、関ヶ原の戦いが行われた場所=不破関の東側の原野(西側は都)。都を攻める敵は関の東(関東)から来る。何故関東から?勝敗の帰趨を決めるのは何?他にもなるほどと唸る解説が多く、面白く読了。2018/07/22

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