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内容説明
地図には載らない。探そうとしても見つからない。幸運で不運な者、不運で幸運な者だけが、黄昏時にたどり着く。店の名は【黄昏堂】。累計20万部突破の『ラストで君は「まさか!」と言う』でおなじみ「3分間ノンストップショートシリーズ」から「1話5分」で読める新シリーズが登場! 欲しいものに貼り付けると自分のものになる「お名前シール」。幽霊だけが見えるようになる「霊視メガネ」。相手の心の声が聞こえる「聴心器」。不思議なアイテムを「記憶」を対価に売り渡す【黄昏堂】に今日も客人が訪れる。 【目次】●プロローグ/お名前シール/嘘つき発見レーダー/霊視メガネ/まるごとUSB/聴心器/お宝発見カラー/どこでも切手/ミニチュア家族キット/減少祈願札/宝石の缶詰/自動観察日記/シンデレラスニーカー/怪談スタンプラリー/ドリームマッチ/彼氏風船/記憶玉/エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
73
児童書。セピア色のチラシに誘われ迷い込む雑貨店《黄昏堂》には購入者の悩みを解決する品物が揃っている。代価は購入者の「記憶」、どこの記憶を無くすかは分からない。嫉妬や欲望で使い方を間違うもの多数、幸運を得られるのは少数▽お名前シール/嘘つき発見レーダー/霊視メガネ/まるごとUSB/聴心器/お宝発犬カラー/どこでも切手/ミニチュア家族キット/減少祈願札/宝石の缶詰/自然観察日記/シンデレラスニーカー/怪談スタンプラリー/ドリームマッチ/彼氏風船/記憶玉▽2回登場の直紀に笑う。リセットボタンあるんか。読みやすい2023/07/29
へくとぱすかる
61
コンビニでひらがなの「たそがれ堂」は、ハートウォーミングな話だったので、同様なストーリーかなと思ったら、雑貨で漢字の「黄昏堂」は、アイロニーたっぷりなショートストーリー。身勝手な願いには怖い結末が待っている。。。とはいうものの、それだけじゃない。なぜ記憶が代金なのか、それが不思議だったが、そういうことか。探そうとすると行けない、という都市伝説的な店だが、こういう設定は民俗学からの流れでもある。願いにあわせた不思議なグッズは、やはり使う人を選ぶものだ。妖しい雰囲気はまさに黄昏という時間の名前がふさわしい。2022/02/15
ひなた@低浮上
24
すごい面白かった!銭天堂の大人が読むバージョンみたいな感じです! でも、めっちゃ面白いので読んでみてください!2023/02/21
雨巫女。@新潮部
16
《私-図書館》やっと一巻読めた。確かに、銭天堂に、似てるけど、面白い。二巻を再読して、三巻へ。黄昏堂シリーズ化して欲しい。2023/06/21
nogi
15
黄昏時に開店し、幸運な者しかたどり着くことができないお店「黄昏堂」。願いをかなえることができる雑貨と引き換えに、記憶をもらう、というところにすごく不気味な感じがしました。私が感じたのは、人間にとって記憶がどれほど大事かということです。嫌な記憶は消えてほしいと思いますが、その記憶も自分の人生の一部であって、なくなってしまったら悲しいものなんだろうなぁと思いました。記憶と引き換えに手に入れた品物を、どう使うかは自分次第。すべての話に出てくる願いが叶うわけでもなく、後味が悪く終わる話もあり、そこが私は好きです。2022/03/07