内容説明
モラルハラスメントに関する本は、「モラハラをする人から離れなさい」という主張が一般的である。しかし著者はその一般論に一定の効用を認めつつも、それでは根本的な解決にはならないと主張する。「モラハラ」をする人の心理的背景にも言及し、離れずに解決する方法を提示。モラハラに悩む人はもちろん、心理、教育、保育、福祉などの子どもに関わる仕事をする人の必読書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
morinokazedayori
15
★★★★★親子や夫婦間のモラハラ事例を読み、自分が当然のようにされてきたことやしてしまったことが、自分や相手の心に深い傷をつくってきたという事実に、愕然とする人は多いのではないだろうか。家族という密な関係性の中で生じかねない、様々な事例とその結果としての症状が紹介されている。モラハラの知識、トラウマケア、自分も相手も大切にするコミュニケーションの方法が、周知されていくことを願ってやまない。2020/10/18
