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内容説明
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コーポレートファイナンス理論を初めて学ぶ人のための入門書。根幹となる「思考回路」を学び、企業価値というブラックボックスを、手順を間違えずに開くための道案内をする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nekozuki
8
ある程度コーポレートファイナンスの考え方を学んだ上で読むと目から鱗が落ちる。詳細な理論的背景は、関心があれば参考文権を参照するのが良いと思われる。本書の意義は「なぜコーポレートファイナンスの考え方で、そういったロジックになるのか?」と言う点が非常に丁寧に説明されている点にある。なんとなく丸覚えしていたことがより腹落ちして理解できるようになる。また、企業価値と企業戦略の関係についても触れられており非常に興味深かった。「企業価値は最大化しない」と言う筆者の主張は実務に携わる人間からすると驚きである。2023/05/03
人生ゴルディアス
6
この本をどこで知ったのか思い出せないのだけれど、読んでよかったと心底思える数少ない本でした。ふんわり株式投資をやって10年を超えてるけれど、ようやく、PERやPBR、ROEといった指標や、金利と株価の関係といったものについて、明確な説明ができるようになった(気がする)。特にPBR1倍割れについては、ROEと期待収益率の関係から説明されて唸りました。本書後半にさしかかったところで『ROIC経営』も読み始めたが、本書を先に読んでなかったら絶対に挫折していたはず。素晴らしい本でした!2021/05/19
しゅー
2
★★★★ファイナンス入門にぴったりの良書だ。類書は詳細すぎて全体像をつかむまで時間のかかる欧米の教科書か、分かりやすさを優先するあまり物足りない入門書の二種類しかお目にかからない。いずれのタイプも、時間の余っていた学生時代ならともかく、社会人が効率的に実用的な知識を学ぶのにふさわしくない。本書はその二種の中間にあたり、実務家の疑問に答えながら、学問的な射程も長く知的好奇心をかきたててくれた。要所要所で歯ごたえのある参考図書を紹介してくれるのも助かる。章の構成も議論の道筋をしっかりたどっていて秀逸だと思う。2021/04/20
Go Extreme
1
企業価値はビジネス必須の知識 価値付けは売り買いのため 企業の目的は価値の拡大 計算よりも考え方の理解が重要 将来CFを資本コストで割引く 株式市場が正しい答えを知る 情報非対称性 逆選択問題 モラルハザード シグナリングとスクリーニング策 エージェンシー理論 取引費用理論 所有権理論 あいまいさの効率性 MM理論 資本構成・配当無関連 資産特殊性と最適な資金調達 フリーキャッシュフロー仮説とは 人的資産という価値の源泉 岩井理論 会社の二階建て構造 企業戦略 競争から独占へ 差別化と競争優位が価値を生む2025/04/26
つる
1
名前と表紙がやや胡散臭い感じはあるかもしれないが笑、中身はとてもわかりやすく、日頃の業務(PEファンド)と合わせて理解が深まる良書でした。具体的にはPER,PBRの読み解き方(ただ暗記するのではなく、株主価値という観点で考えると…など)やMM理論から見る配当と自己株式取得の考え方など、今までコーポレートファイナンス関連の本を読んで、暗記はするのものの理屈はよくわかっていなかった部分などについての理解が深まる本でした。忘れた時にまた部分部分読み返して理解を深めていきたい2024/01/28