役員1年目の教科書

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役員1年目の教科書

  • ISBN:9784909090164

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内容説明

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なぜ「役員1年目の教科書」という本を執筆するに至ったか、その理由をお話ししたいと思います。
「役員になれる部長の仕事」や「取締役の役割」といったような本はありますが、役員1年目を対象にしたズバリの本はありません。また新任役員研修を行う教育機関も多く、新任役員は大概そのような研修を受けていることでしょう。
では、なぜ役員1年目の教科書が必要か。それは経営環境の変化とガバナンスの強化という観点から捉えることができます。企業経営の国際化・ボーダレス化、経営環境の変化が常態化しスピードも速く時に激変する時代、それに呼応する形で進展するAIの活用、一方で価値観や人財の多様性、働き方改革が叫ばれている時代においては、役員1年目から環境変化に対応した経営が求められます。その意味では役員1年目も10年目もその使命と役割に大差はありません。端的に言えば1年目から「経営者の立場」で経営することが必要な時代と言えます
役員が1人でも過去の延長線上の意識で仕事をしたら、大変化の時代に対応することはできません。1年目の役員でも経営のプロとして、経営にあたらなければなりません。そのためには、役員には、覚悟、胆識が求められ、それを担保する経営力が必要なのです。
また、1年目の役員が経営の中枢で機能する組織は、役員間の中で刺激と活性化が進み、高齢の役員が、顧問や相談役として長く残るようなこともありません。役員1年目の教科書は、役員会が活性化すること、ガバナンスが一層有効に機能することを目的としています。
役員1年目から「経営者の立場」で経営するためには何が必要か、その指針を示すことが本書の目的です

目次

第1章 経営理念とビジョンの浸透、戦略の立案
① 経営理念・方針の浸透
自分の思いを伝える
三段階での思いの伝達
原点に立ち返る
② ビジョン策定の手法・プロセス
従業員の巻き込み
従業員の目線と経営者の目線
望ましいビジョン
③ 戦略策定プロセスと戦略の本質
バカな と なるほど
基本戦略
強みを活かす&すてる
独自性の追求
第1章 まとめ
第2章 人財の採用と育成のコツ
① 役員と従業員は立場が異なる
② 人財をマネジメントするとはどういうことか
③ 今、何が起きているのか
④ 価値観の合う人財を採用する
⑤ 人財が育つためには
⑥ リーダーシップを発揮する/発揮させる
⑦ モチベーションを向上させ
⑧ 人事制度を運用する
⑨ 労務コンプライアンス管理を徹底する
第2章 まとめ
第3章 会計の勘所(経営者目線、役員はここを視る)、役員がおさえておくべき会計ルール
① 財務会計の基礎(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書
② 会計制度の概要(日本の会計制度・開示情報を理解する)
③ 財務会計の応用
③ 役員がおさえるべき税務のテーマ
第3章 まとめ
第4章 管理会計のポイント(損益分岐点、投資の採算性、減損会計、のれん
① 管理会計
② 損益分岐点分析
③ 新規投資の採算性(投資の意思決定)
④ 減損会計
⑤ のれん
第4章 まとめ
第5章 経営目標達成のためのマネジメント
① マネジメントシステムの確立(財務数値管理と活動目標管理の有機連携)
② 予算管理とは
③ 活動目標管理
第5章 まとめ
第6章 情報をお金に換える
① 情報をお金に換える「仕組み」とは
② 情報技術の活用による変革
③ 経営情報と行法技術の管理
④ 情報活用に対する会社の方向
業務における事例
組織
人材
第6章 まとめ
第7章 経営の三大リスクをおさえる(不正、不作為、不人気)
① 不正リスク
② 不作為リスク(リスクテイクしないリスク)
③ 不人気リスク
第7章 まとめ