医療機関・介護施設のリハビリ部門管理者のための実践テキスト

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医療機関・介護施設のリハビリ部門管理者のための実践テキスト

  • ISBN:9784909090171

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内容説明

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かつて、リハビリ部門に求められていたのは、「患者や利用者へのリハビリ提供」でした。そして、リハビリ部門管理者に求められていたのは主に「教育・人材育成」だったと思います。しかし、今ではどうでしょうか。教育・人材育成に加え、収益管理、報酬改定対応、多職種連携、多事業所連携など多岐に渡ります。さらに、診療報酬、介護報酬の基本報酬が下がっていくなか、リハビリ部門の役割はこのような外部環境の変化に伴い医療機関、介護施設の経営にとって非常に重要度を増しています。つまり、リハビリ部門の役割が重要になってきているということは、「リハビリ門管理者の役割も重要」となってきているのです。
さらに、リハビリ部門内では、急激なスタッフ増加やリハビリ職の働く価値観が多様化し、特にモチベーションマネジメントはリハビリ管理者によって欠かせないマネジメントとなってきました。
しかし、残念ながら私たちリハビリ業界では、まだまだ管理者を育成し、マネジメントを学ぶ土壌が整備されていません。結局、多くのリハビリ部門管理者は、マネジメントを学ぶ場がないために「手探り状態」で日々のマネジメントに追われているのではないでしょうか。
本書は、「理論」を中心にまとめました。私や他著者が、全国の医療機関や介護施設で実践している施策の根底にある「理論」を明示することで、読者の皆さんが再現性を持ってリハビリ部門のマネジメント実践に取り組んでいただけるのではないかと思っております。
内容は、「外部環境」「リーダーシップ」「フォロワーシップ」「マネジメント」「教育・人材育成」「コミュニケーション」「キャリアデザイン」の7つの手法になります。
本書の7つの手法を一つ一つご自身で深めていただければと思います。

目次

第1章 外部環境要因を知る
Before story「こんなはずじゃなかった長澤PT部長の葛藤」
1-1 はじめに
1-2 リハビリ管理者がマネジメントを学ぶ意義
1-3 リハビリ業界をとりまく時代の変化
1-4 過剰供給時代に向けての人材育成・キャリアデザインの重要性
After story「外部環境要因を学び経営メンバーへと認められた長澤リハ部長の変貌」
第2章 リーダーシップの基礎知識
Before story「地域包括ケア病棟の松本リーダーの挫折」
2-1 リーダーシップ論の変遷とリハビリ部門への適応
2-2 各役職に求められるリーダーシップ(部長、科長・主任、リーダー)
2-3 各役職に求められるフォロワーシップ
2-4 論理的思考による部門運営のすすめ
After story「リーダーシップの発揮方法を学んだ松本の改革」
第3章 リーダーシップとフォロワーシップ
Before story「生え抜き住友主任のジェネレーションギャップ」
3-1 リーダーがフォロワーから信頼を得る3つの要素
3-2 モチベーションリーダーシップ
3-3 フォロワーシップ
3-4 フォロワーシップとリーダーシップの融合
After story「世代間ギャップを越えるリーダーシップとフォロワーシップ」
第4章 リハビリ部門のマネジメント
Before story「マネジメントを知らずに受け身だった小出主任」
4-1 経営資源のマネジメント
4-2 業務マネジメント
4-3 時間マネジメント
4-4 会議マネジメント
After story「マネジメントで効率化し楽になる」
第5章 リハビリ部門を教育・人材育成
Before story「自分で考えを押し付けたプリセプター吉本の失敗」
5-1 臨床教育とは 113
5-2 3つの能力開発
5-3 OJTとOFF-JTの有効な使い分け
5-4 セラピストのキャリア育成システム構築(求人、現職、管理職)
After story「クリニカルラダーで教育を整理」
第6章 リハビリ―部門のコミュニケーションを活性化
Before story「新任科長小坂のコミュニケーションの壁」
6-1 コミュニケーションの基礎(言語・非言語コミュニケーション)
6-2 効果的なコミュニケーション① アサーション・DESC法
6-3 効果的なコミュニケーション② コーチング・NLP
6-4 効果的なコミュニケーションの実践(術をいかに活かすか)
After story「コミュニケーションスキルで問題解決」
第7章 マネージャーが知っておくべきこれからのキャリア戦略
Before story「“一生安泰”なんてあり得ない9年目遠藤のキャリアデザインとの出会い」
7-1 セラピストにキャリアデザインは必要か?
7-2 キャリアデザインを最大限活用するには?
7-3 医療・介護のビジネスモデルを俯瞰する
7-4 これから求められるのはビジネスモデルへの理解
After story「セラピストとしてのキャリアデザインで社会問題を解決していく」