内容説明
精神科医の「1日5分で楽になる」子育て。
NHK「あさイチ」「ウワサの保護者会」などで紹介され、大反響の子育てスキル『PCIT(Parent Child Interaction Therapy)親子相互交流療法』を初書籍化!
PCITは、子どもの心や行動の問題、育児に悩む親のためのプレイセラピーと行動療法に基づいた心理療法で、アメリカで開発されました。
特に2~7歳においては多くの科学論文でその効果が証明されています。
現在では、ヨーロッパ、オーストラリア、台湾など世界に広がっています。
日本でもメンタルクリニック、療育施設、児童相談所などで採用されています。
一生懸命に子育てしているのに、どうして上手くいかないのだろうと思うことがありませんか。
「言うことを聞かない」「乱暴」「落ち着かない」などの子どもに悩み、育児困難を感じている保護者の皆さん、ぜひ、このPCITのスキルを試してみてください。
子どもとの関係がよくなって、大声を出さなくても怒らなくてもきちんとしつけができるようになります!
論より証拠!
エビデンスに基づいたPCITのスキルが家庭でもできる!
「1日5分の特別な時間」を精神科医の先生が案内します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みい
11
つい手が出てしまう親、怒鳴って子どもに言うことを聞かせようとする親、感情を爆発させ上手に自分の気持ちを伝えられない子ども。DV、障害のある子ども、虐待を受けてきた親、さまざまな背景を持つ家族が上手く子どもとコミュニケーションが取れず、違うやり方で子どもと向き合い状況を改善させたいと思っても具体的にどうしたらいいのか分からず途方にくれてしまうことがよく見られる。この本はそんな親子にとって変わるきっかけを具体的に示してくれる。親子で特別な5分間を。悩んでいる親子に薦めたい一冊。2022/06/17
ひろか
11
親子相互交流法PCIT初の本。一般の子育て世代向けの、PCIT概要版といった内容。 ペアトレというと、スキル学習型がメインであるが、スキルを教えることで、関係がよくなるということに主眼を置いたプログラム。 どうしても幼児〜小学3、4年生程度までが対象となりがちで、思春期版の開発も期待。 PCITについては、版権の問題もあるのだろうが、本格的な解説本も欲しい。2020/06/03
cape
8
しつけ、って難しいですね……体罰はもちろんだめ。大声で叱りつけるのもだめ。言えばわかる。そう思っていたけど、言っても聞いてくれないときはどうすりゃいいの?の解決のヒントがありました。子どもの気持ちを尊重しているつもりで、ただ相手の要求をのんでるだけの状況になりかかっていたかも、と反省。/1日5分だけでも子どもと向き合う時間をとりましょう、とか否定語は使わない、とかはよく聞くけれどそれがPCIT(親子間の相互交流セラピー)のスキル・トレーニングとして示されていて納得感。日々の子育てで実践しやすい。2021/05/17
たわまん
5
現在12ヶ月齢 発語は愚かコミュニケーションすらままならないけど、冒頭の愛着、安全基地を獲得する過程をしっかり理解できてよかった。それだけでも収穫大きい。PCITにはPCITトドラー(12〜24ヶ月向け)なるものも存在すると知る。この本には扱いがなかったからさらに調べようと思う。これを産前の両親学級や産後の健診で都度周知する必要あるんじゃないのかな。神経発達障害の有無に関わらず全親子がこのプログラム受けられれば親子単位から社会単位で人間の質が高まって社会がもっとよくなるんじゃないかなと思えた2023/05/23
ちー
4
DV被害母子の親子関係改善に悩んだ著者が出逢った治療法PCIT。それは、有効的な親子関係を築くため、親子がともに適切な行動を学習するためにそれぞれ遊戯療法と行動療法を合わせた心理療法であった。たった5分間子どもの要求に答えることから始めるのは、よく保育士が言う「2人きりの時間を持ちましょう」と似るが効果を出すには親側にスキルが必要でそのスキル8つも学ぶ。 結果として、発達障害のある子も含めて子の問題行動を減らし、親のうつやPTSDも改善させる。 親子関係に限らず、上司と部下など様々な関係の中で応用できそう2021/06/15