内容説明
150年以上昔から宮中で脈々と続いてきた「講書始の儀」。
そこでは日本の各分野を代表する学者たちによって、多岐にわたるテーマの講義が行われてきました。
本書では、平成23年から令和2年までの「講書始の儀」より、人文科学・社会科学・自然科学の各分野にわたる30講義を収録。
様々なジャンルの第一人者たちによる講義を体験できます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
futomi
3
毎年3人の学者が講義を行う。言葉が難しく私には聞くだけでは理解ができないと思う。多岐にわたるテーマ、最新の研究が解説される。このようなあらゆる出来事や社会の考察に触れることは、知識を得るだけでなく、人間性を深めるためにとても重要なことに違いないと感じる。 244ページ 手始めに初等教育に段階で、くずし字と、それを用いた「和本」の存在に気付かせて置くだけで十分でありましょう(江戸文化再考 中野三敏) 世界一の書物文化を形成していた江戸文化を理解し研究するためにくずし字の理解が必要とのこと。2020/10/24
Hisashi Tokunaga
1
「講書始の儀」という皇居・皇室での「御進講」の歴史と近年の内容が本書で一部解った。これだけの国内の叡智を揃える場は、もっと国民に公開されて良いのではないかと思った次第だ。小林氏の粒子反粒子と佐藤氏の宇宙論との通底。佐々木毅氏の政治論は塩川氏のパスカルの時間論に通底。竹市氏の動物「自己組織化」は磯貝氏の植物の「自己不和合」に繋がる。立本氏の海洋アジアは白石氏の東南アジアはASEANの理解へ。樺山氏の印刷技術は佐藤氏の中世修道院の書写、中野氏のくずし字へ。法学者江頭氏と菅野氏はコーポレートガバナンスで繋がる。2022/01/29
パーやん
1
1時間に3コマ(*_*)、かなり大急ぎでの説明になってしまう。加えて「松の間」での仰々しいご進講。質疑をするにも大変な理解力が要るのでは...。陛下も大変だなぁ。 しかし、妖怪は寺田寅彦も柳田國男も認識した様にアニミズムを根底に日本人の想像力が生んだ文化です...と正面からご進講されるとロイヤルスマイルで応じるしかないか💦。2020/09/01
ケロたん
1
興味のない分野でもその道の第一人者の話は面白い。賢くなった気がします。2020/08/17
やまうち
0
☆82020/08/23