内容説明
桂真紀は中学校に通う女の子。みんなが憧れている先輩の男子から誘われて一緒に帰っても、気後れが先に立つ。学校行事で行った夏のキャンプでも、誰がカップルになるかで盛り上がる友だちの話に素直に入っていけない。そんな彼女を驚かせた友人の思い切った行動とは――。14歳の少女が23歳の大人の入り口に立つまでの10年間を丁寧に描いた連作小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
64
三省堂デイリーコンサイス英和・和英辞典[第5版] より~ gra・da・tion [greɪdéɪʃən / grə‐] n. 徐々の変化〔移行〕, 等級(づけ), 段階; ぼかし, 濃淡法; [言] 母音変差 (ablaut).2016/08/24
アッシュ姉
62
ちょっと内気な女の子の14歳から23歳までの成長を丹念に綴った物語。なんと健全な波乱万丈とは無縁で穏やかな日常でしょう。あまりにピュアすぎて共感するところが皆無だった私はなんて不健全な生活を送ってきたのだろう。ゆっくりと自分探しをしていく主人公を見守るような気持ちでするする読めて、爽やかな後味。これまでに読んだ四冊とは違った雰囲気で新鮮だったけど、やっぱりゾワっとする永井さんの作品を読みたい。2017/08/08
hrmt
26
図書館本。初読み作家さん。普通女子の14〜23歳までの10年間の、大事件は起きないけれど誰もが経験するような日々と心情が丁寧に描かれる。タイトルである“グラデーション”は、主人公が初めて取り組む美術作品のモチーフ(しかもそれは漬物の白から薄黄緑への色彩の変化‼︎)というからどんな繋がり⁈と思ったが、読み終え、確かに人生はいつも明確に区切りがある訳ではなく、はっきりした意思ばかり繋がる訳でなく、グラデーション的に徐々にゆっくりと移り変わっていく…と納得。迷いながらも進んでいく事の大切さを思い出す良書でした。2015/12/27
赤い肉球
24
初読み作家さん。ひとりの少女の成長を描いた作品。面白かった。自分比べると、ずっと大人で行動力があって羨ましくもあった。それぞれに親しく信頼できる友達がいる。それってとても大切だね。何でも相談できる友達。一生モノの宝だと思う。それにしても、中途半端な終わりかたで、続編があるような感じ。この後のストーリーもあれば読みたくなった。2014/04/22
わっぱっぱ
20
青い春などに縁のない半生を送ってきたと自認する私をして、この若い恋と成長の物語を鼻白むことなく読ましめたのは、ひとえに著者のどこかひんやりとした文章に因るものと思う。が、濁った沼を浄めるほどの清冽さはなく。 それにしても、普通に学び普通に恋をし普通に社会に出て普通に家庭を築く―――その「普通」のレベルが何気に高くて軽く戦慄。2016/12/07
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