内容説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
日本初の公立総合植物園として知られ、国内最多の約1万2000種類を保有する京都府立植物園は、絶滅危惧植物の保全活動をおこなう拠点園の一つとしても知られている。
本書は同園の元園長が約30年にわたって日本各地で撮影した絶滅危惧植物の写真を中心に、代表的な種の生態や特徴を解説する。
そのほか、生物を取り巻く環境の変化や保全活動の現状、レッドリストや生物多様性など、私たちが知っておくべき問題点や取り組みをまとめた、日本における希少植物を知るための恰好の案内書。
話題のSDGs関連本としてもオススメ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
25
ひっそりと生息しているので気づいたら切り倒してしまっているかもしれない。マムシグサとかウラシマソウがたくさん生えている開拓地。けれどもこの仲間の一部には絶滅にさらされているものがあると知り仰天。善意による多様性の現象についても考えさせられた。2020/06/17
nami
17
植物に詳しくはないが、植物図鑑が好きなので購入して長らく本棚の隅で眠っていた本。「絶滅危惧種」という言葉を聞くと、動物のことを思い浮かべる人が多いだろう。世界の片隅でひっそりと咲いて、誰にもその名前さえ知られずに姿を消してしまう草花も存在している。街中でよく見かける花も目を楽しませてくれるが、外来種が多く、雑草でさえ日本の植物がいないことがよくあるのだそう。絶滅が危惧されている植物の中には綺麗な花、可愛い花から少し不気味な花まで様々あり、それらの植物が静かに姿を消すことは、とても惜しいことのように思う。2024/01/07
田氏
17
動物は動物で、一般層からも保護の声が上がるほど知られる絶滅危惧種はごく一部なのだろうけれど、それ以上にひっそりと危機に瀕する、絶滅危惧植物。サクラソウ属とかラン類とか、花が可憐なものはまあ無くなってほしくはないなって意識も自然と湧いてくる(ソナレセンブリの可愛いこと!)。しかし、スゲ属やテンナンショウ属あたりとなると唸ってしまう(後者なんてロクに見分けすらつかんし)。そういう自分の意識に、ネットの一部で話題の「かわいそうランキング」の存在を見出しもするのだが、そこまで敷衍するとまた別の話になってしまうか。2020/08/19
tokkun1002
3
2020年。ほぼ全て知らない。これらの植物がどの様な状況なのかは確認している方がいるからわかる。2023/08/07
takao
3
ふむ2020/07/29