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内容説明
電灯が消えてまっくら闇の中におかれた青年が、ろうそくの妖精の声にさそわれて、翻訳中のふしぎな物語の世界に入っていく「南の島の魔法の話」。愛の悲哀を抒情的に展開した、日本児童文学者協会新人賞受賞作「さんしょっ子」。また「鳥」「きつねの窓」など、鋭い洞察力と鮮やかなイメージで人生の真実をえがいた、ファンタジー童話12編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
63
再読(何度目だ…)。「きつねの窓」や「さんしょっ子」など、切なくも美しい安房さんの魅力が溢れる作品集。安房さんは「空想と現実との境の、微妙に移り変わる虹のような色が好き」と仰っているが、まさにそんな作品たち。不思議な世界観なのに、少しも違和感なく入り込める。最後の「誰も知らない時間」が素敵だが、特にお気に入りは「ある雪の夜の話」。とても短いけれど雪の白、林檎の赤、そして月の青の描写が、ため息が出るほど美しい。2018/03/26
へくとぱすかる
55
「きつねの窓」を初めて読んだのは、もうはるかに遠い昔になってしまった。それから何度読んだのか。本は読む機会ごとにちがっているけれど、そのたびに目がうるっときてしまう。つかのまの小さな幸せを失う物語と感情の色彩が、ききょうの青そのものなのだと思う。「鳥」の話が耳鼻科の診察室から始まり、「夕日の国」がスポーツ店のショーウィンドウがきっかけになるなど、現実のどこにでもファンタジーの舞台はある。だからこそリアルに感じられるのだろう。哀しい話が多いけれど、「南の島の魔法の話」や「きつねの夕食会」は思わずほっとする。2021/02/28
吟遊
18
日本の正統派童話、という感じがする。たとえば、小川未明さんから引き継いだような和のテイストと、西洋童話的なものの折衷。そして、他方で著者独特の「少女」をモチーフとした異世界との接点、行き来は淡く、儚げ。オチのつきかたも読後、落ち着く。読書メーターでハルさんの紹介を読んで興味を持ち、読みました。2018/04/04
サラダボウル
16
12編からなる児童文学。これは復刊希望!と興奮する。が、調べると今年続々と復刊されていた。私がスルーしていただけのよう。けど、本屋さんへ行くと、やっぱりない(見当たらない、見たことない)。幼児用の書棚にあるようだけど、これは小学生向きだと思う。フィリパ・ピアスの優れた短編集を読んだ後のような、確かな本の力がある。「さんしょっ子」とか、もうここに全文載せたいくらい、心が震えた。2024/08/14
にんじん
16
安房直子さんのファンタジー童話集 。「きつねの窓」を含む12篇のお話は切ない展開のものが多いが、読後感はどこか爽やか。また読みたいたいと思わせる作品たちだった。2019/03/06
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