内容説明
いざ、地形のバケモノをめぐる深海底世界一周の旅へ!
深海底には、陸上とは比較にならない巨大地形がひしめいている。地球を2周する長さの巨大山脈、エベレストを呑み込む深さの海溝、日本列島の数倍もある台地、海底総面積の30%を占める大平原、月の直径よりも長い大断層……どうしてこんなものができたのか?
さあ、キャプテンフジオカがナビゲートする潜水艇で、「見えない絶景」をめぐる世界一周の旅に出よう。想像を絶する地形のバケモノたちの成り立ちを知れば、地球の「本当の顔」が見えてくる!
目次
第1章 深海底世界一周
第0景 世界一周のロードマップ
第一景 日本海溝
第二景 深海大平原
第三景 シャツキー海台
第四景 ハワイ諸島ホットスポット
第五景 巨大断裂帯
第六景 東太平洋海膨
第七景 チリ海溝
第八景 大西洋中央海嶺
第九景 中央インド洋海嶺
第十景 坂東深海盆
第2章 深海底巨大地形の謎に挑む
第3章 プレートテクトニクスのはじまり
第4章 冥王代の物語
終 章 深海底と宇宙
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
95
著者はブルーバックス・シリーズで、基礎から最新知見まで、地球科学のエッセンスを、わかり易く解説してくれる。本書ではバーチャルな深海潜水艇で地球の海底を一周するという筋書きで、海底に広がる海溝、海嶺など多彩な地形を紹介し、それらの成り立ちを推論する。二次大戦後の科学技術の進展により海底地形が急速に明らかになり、大陸移動説が蘇りプレートテクトニクスが確立する。地球生成初期、対流するマグマ・オーシャンが徐々に冷え、表面がかさぶた状に。そして所々が裂けマグマが噴出、かさぶたが側方へ移動する…何かイメージができる。2020/06/06
bapaksejahtera
13
書題は、地球の7割を占める海域には、陸地の地形を遥かに凌駕する規模の山脈海溝台地平原断層が存在している旨を示す。本書はそれらの成立について推測を含め明らかにすると共に、46億年と確定しつつある地球史中、生物の発生前とみられる最初の40億年、冥王代と言われる時代について説明する。叙述に当っては著者が研究に拠ってきた深海探査船を想定、その機能や限界を説明した後、日本を出発してサインカーブのような航路で地球を一周するとの想定でその光景を説明。これを基に様々な事象に論及する。visualで頗る興味深く理解し易い。2021/09/23
Satoshi
12
前半は深海の地形について、仮想世界一周をしながら解説し、後半は海溝、海嶺、海台といった地形とプレートテクトニクスの開設をわかりやすく解説している。プレートが海溝で落ち込み、マグマに引き込まれ、火山により地上に出てくる。壮大な地球の循環を知れば、トレッキングで観察する地形も異なる視点で見ることができる。2025/01/19
寝落ち6段
12
地球上で、海と陸の割合は、7対3となる。7割を占める海、その海底について我々人類は全然辿り着けていない。光も届かぬ海の底、それは陸上よりも起伏に富み、広大な平野が広がっている。そこには未知の生物が揺蕩い、闊歩している。その巨大な岩盤が、常に動き続け、新たな地面を形成している。その壮大な世界には、ロマンがまだまだ潜んでいる。しかし、衝撃的だったのは、ビニール袋が海底に沈んでいたこと。地球上ではちっぽけな人間ではあるけれども、やはり地球に最も影響を与える生き物は人間なのだなと悲しくも思えた。2021/07/30
hal
12
バーチャルでの深海の旅と、深海の地形やプレートテクトニクスや冥王代についての解説。写真がカラーでないのが残念ですが、親しみやすい口調で、わかりやすく解説してくれています。大自然の驚異の前では、人の一生など短いものだなと改めて感じました。2020/07/11
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