内容説明
新型コロナウイルスによるパンデミックは一体どうなるのか。治療薬、ワクチン開発の見通しは?集団抗体は?人類は有史以来、未知のウイルスとの戦いを繰り返してきた。1世紀前のスペイン風邪では世界中で5000万人以上の死者を出したとも。英国人ジャーナリスト・社会史家の著者は近代以降のウイルスとの攻防をつぶさに検証し、今日のパンデミックを予想していた。本書は「予言の書」として再刊が待たれていた。人類は、このパンデミックにどう勝つのかを示す。さらに日本語版補遺として、医療ジャーナリスト、塚崎朝子氏が新型コロナウイルスの正体、治療薬アビガン、ワクチンの可能性などの最新情報を寄稿している。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぼっこれあんにゃ
2
◯日本語訳タイトルに騙されました。原題そのまま、インフルエンザの社会史を記したものであり、新型ウイルスという言葉から連想されるコロナウイルスなどについて語ったものではありません。しかしながら、スペイン風邪の被害の大きさや、鳥インフルエンザへ脅威について学ぶことができました。2020/07/25
くらーく
1
まあ、終章だけで良いかな。終章もアビガンの話がほとんどだけど。 今から振り返れば、ここで取り上げられている感染症は、感染爆発した時に、新型だったのだろうけど。ウイルスと認識されていたかどうかは別として。 教訓としては、離れることだな。2020/09/19
aochama
0
ウイルス感染症に対して人間がどのように対処してきたかの歴史を中心に新たなウイルスへの対策を考察。これまでも特効薬はなく、ウイルスと人間は、最終的には共生しかないことを改めて認識。未開の地に踏み込めばリスクが高まることやみだりな薬の使用が耐性を高める結果になることを指摘。どう共生していくか人類が試されていると感じました。2020/10/27
mamaさん
0
人類の歴史とともに数十年ごとに流行を繰り返してきたインフルエンザを通して感染症について考える本。約100年前のスペイン風邪の流行がどのようなものだったのか初めて知りました。2020/07/12