内容説明
大好きな本ばかり選んで紹介するエッセイ集。あの本は最高だった! 心をふるわせてくれる素敵な本との出会い、ペ-ジを繰る楽しみこそ人生の至福の時。読書の快楽を心ゆくまで満喫できるブックレビュー集。
――心の琴線に触れる本、いつまでも記憶の宝箱に残しておきたい本……。そんな本といつも出会いたい、時を過ごしたいと願うあなたに、そっと囁きかける作家の真心こもった読書エッセイ。純文学からミステリー、ドキュメント、絵本、画集、実用書まで幅広いジャンルから、選びぬかれた70冊余の魅惑の本が登場します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ichiro Toda
3
実用書、画集から文学作品まで多くの作品を扱った読書エッセイ。又吉直樹の第2図書係補佐を読んでから、この手の本に興味を持つようになった。誰も一冊は読んでみたくなるような語り口とジャンルの幅広さ。松本さんの読書に対する思いなど、軽快な語り口で進み、最後に「なにか読みたいなあ」という気にさせてくれる。こういう種類の本は読メとともに用いると楽しさが倍増する気がする。2012/07/22
まるがいっぱい
1
知らない本の話でも、さくさく読めるのは、本の解説より、郁子さんのエピソードがおもしろから。でも、ジャンルも多岐に渡っているので、私にも読めそうな本が見つかった。2015/11/05
トマシーナ
0
なんて贅沢な本なんだろうと思ったけれど、それ以上に贅沢な職業。書評ということは、本を読まなければ成り立たない。それを職業にしてしまうのは、かなり贅沢なことだといえないだろうか。勿論、書くことも大切なので、読んでおしまいというわけにはいかないが。この著者と同世代ということもあって、共感を呼ぶ部分は比較的多いのだが、それにしても一冊の本を読んで、違った考え方、視点があるのだということは大変興味深い。2023/01/18