力の結晶 - 中村天風真理瞑想録 著

著者名：中村天風

PHP研究所（2020/05発売）

• ISBN：9784569843742

内容説明

日々、生きているとストレスに悩まされたり、ウイルスに冒されたりと心身ともに病むこともあろう。そんな方に、強く薦めたいのが、「心理瞑想行」である。心理瞑想行とは、安定打坐法（天風式座禅法）で雑念妄念を取り去った状態で、天風が悟った宇宙真理（宇宙観、生命観、人生観）を聴き、自悟自覚することを目的とする行修。原則として「修練会」のみ行われるもので、各回の心理瞑想行の締めくくりに、その内容を凝縮した「暗示誦句」が与えられる。この誦句は、天風が自ら真理と取り組み、瞑想し、悟った珠玉の言葉で綴られたもので、天風哲学のエッセンスといえるもの。本書では、その内容を余すところなくお伝えするまさに天風哲学の原点であり神髄の書といえよう。　※本書は、中村天風財団が刊行するCD『中村天風講演録集「夏期修練会編」力の結晶』全12巻を編集し書籍化したものです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ehirano1]

( ,,`･ω･´)ﾝﾝﾝ？これは「運命を拓く」とほぼ同じではないか・・・。ともあれ、誦句は1つでも空で云えるようになりたいものです！

2020/09/06

[kuu]

最初に読んだ成功の実現に比べると少し内容が難しい。抽象的な表現で宇宙霊が良く出てくるが、一通り天風理論を学んだ人が聞きに来る内容だからなのだろう。願望をイメージすると叶う、というのは執着するのではない、とはよく言われるが、その差がちゃんと理解できていなかった。高級な理想の実現に向けて努力する、というのは少し理解が進んだ気がした。霊性心が納得できるような願望が信念となって叶う、ということなんだろうなと。

2024/12/07

[Solidarity]

完全を意欲・観念を人間が望むのは至極当然で、宇宙の摂理に基づいたものであり、それを良くするのは積極精神、悪くするのは消極精神であると説かれている。 修練会での講演集であるが故か、対象となっているのは、消極を打ち消し積極を呼び起こす観念要素更改法、積極精神養成法、神経反射調節法、安定打座について一通り学んだ天風会員のようで、話は、「信念」、「理想」へと繋がっていく。

2024/07/16

[mana]

『バガヴァッド・ギーター』と並行して読んでいたこともあり、天風哲学はヨーガの哲学から大きな影響を受けているなあと改めて実感。大きく違うところは、天風先生の教えは分かりやすく具体的で、誰でも実践可能である点だろう。一方で、苦労なく教わったが故に真剣さを失いやすいのは本書の中でも指摘されている。真剣さを維持し、自分自身を見直すためにも、天風先生の本は定期的に読みかえしたい。

2024/06/15

[バーベナ]

心がつくったカタチが、現実の形になる。想いが叶った気持ちで生きる。明るく朗らかな気持ちって大切。それだけで同じ生きている時間が豊かになる。戦後、ロックフェラー3世が話を聞きに来たそう。戦後すぐの日本には、様々な人が日本人というものを探りに訪れていたことを思い出した。

2023/11/27