内容説明
世界的なゴリラ研究者であり、京都大学総長によるグローバル時代を生き抜くための発想術。「精神的な孤独が、自信につながる」「他人の目が〈自分〉をつくる」「他人の時間を生きてみる」など。学生、新社会人必読の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
131
タイトル付けるの下手ぴーかよ…… 文庫化するにあたって『京大式おもろい勉強法』からこのタイトルに変えたそうな。前のはタイトル詐欺と揶揄されたから。と。 そして本書。ゴリラの生態については殆ど語られていない。 読む価値がないとは思わないけど、タイトルからの期待は程遠く。(´๑•_•๑)。なんだかなー。2020/11/10
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
81
霊長類学者、山際先生が学生達に向けた書。アフリカでの研究生活での経験を語る。価値のあるなし、役に立つか否かではなく「おもろい」ことをやる。それがおもろいと言うことを他の分野の人にも理解してもらう事が大切。 「There is no problem. There is a solution.」どんな事にも必ず解決策はあると言う考え方。「学ぶ」為にはマニュアル通りに全て教えてをもらうのでなくて、自分で一から行動することが大切など。多少説教臭いところはあるが、なるほどと思うことも多かった。★★★★2020/06/22
崩紫サロメ
28
内容はゴリラの話というよりは、ゴリラについて学ぶ中で出会った人々との付き合い、そこから学んだこと、のような感じ。大学のとき、著者の授業に出ていたせいか、どこかで聞いたことのある内容も。マウンテンゴリラの研究者ダイアン・フォッシーの厳しい掟と、彼女の殺害。このあたりの話は割と印象に残っているんだけど、焦点はそこではない感じ。漫然としているけど、あの時代の(今はちょっと変わったかな?)京大理学部の雰囲気というのを感じることができた。2020/12/03
おいしゃん
23
【2024-21】突飛なタイトルだが、まさにタイトル通りの良書だった。生物同士の向き合い方、という点ではゴリラから学ぶことはもちろん多いのだろうが、それ以上に総長の生きざまは尊敬に値するし、こういう人としっかり向き合える方が総長に選ばれる組織も、素敵だ。2024/02/06
テツ
21
定期的に本をプレゼントし合っている友人から頂いた一冊。「山極先生は自分のことをもはやゴリラだと思っている」と称え(?)られる京大総長の山極寿一先生のエッセイ。ぼくたちのような市井の人間は勿論、研究のために生きる学者の方々にだって群れの中で上手く生きていくためにはコミュニケーション能力は必要だ。筆者が研究のために生きてきた人生から感じたことを書いているだけなんだけれど、この方はゴリラだけではなく根本的に人間という存在が好きなんだなあと感じた。2020/06/11