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内容説明
外務省研修所は、1946年3月1日、日本が主権を喪失し、外交機能も停止され、外務省が機構を縮小し、東京が焼け野原という極めて厳しい状況の中で設立された。この英断には、国家の命運をも左右する「外交センス」を涵養する必要を痛切に感じた吉田茂など、元外交官の強い想いが込められていた。日本が国際社会で生き残っていくには何が必要なのか。現・所長が、華やかな外交の表舞台の対極に位置する研修所の意義と役割を問い直す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とある本棚
7
読んだ第一印象は、外交官の研修は大変充実しているの一言。当然と言えば当然だが、語学から外交史、国際法、文化に至るまで任国や役職に応じ、幅広い研修が用意されている。そもそも研修所設立は、パリ講和条約の協議の場で日本が「サイレントパートナー」と呼ばれたことが端緒とのこと。当時と比べれば現在の日本の外交は著しく進歩したものと思われるが、日本が多国間外交で主体性を発揮し、リーダーシップを取れているかは疑わしい。本書の最後に触れられている小和田氏の「外交はサイエンスでなく、アート」という指摘は含蓄に富む。2022/05/05
maca339
4
土地に興味があり読んだ。2020/11/10
(ま)
0
外交はサイエンスではなく、アートである 外務公務員へのいざない、かな?2020/05/22