内容説明
「ユーチューバー、やってみない?」いつも失敗を恐れて自信が持てない僕を誘ってくれたのは、大学で知り合った人気ユーチューバーの環花(わか)だ った。誰からも可愛いと褒められる彼女もまた、僕と同じく顔についての悩みを抱えていた――。弱さを隠さなくていい。失敗を恐れなくていい。カメラが回れば、すべての個性を武器にできる。等身大の悩める大学生の、恋と成長を描いた青春小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
いつも失敗を恐れて自信が持てない七沢希紘をユーチューバーの仲間に誘ってくれた大学の同級生・環花。等身大の悩める大学生たちの恋と成長を描いた青春小説。ふとしたきっかけから交流が始まった環花との関係。彼女のグループに加わって始めた活動と、明らかになってゆく希紘の秘密と苦い過去、そして環花の意外なコンプレックス。知り合ったことでいい感じに化学反応を起こし、変わっていった二人には何とも皮肉な構図が待っていましたけど、それでもきちんと向き合うことから逃げなかった二人ならきっと乗り越えてくれると信じられる結末でした。2020/05/11
こむこむ
16
YouTuberの本。表紙がとても気になっていたのに買っていなかったというのは私には珍しい。YouTuberが主役の本ってあんまりないんじゃないかな。設定がリアルで非常に読みやすく面白かった。視点の切り替えがすごく良い。ライトな本を読みたいという人には良いかも。2020/09/08
稲荷
15
YouTuberというイマドキな設定の話。内容としては、淡々と物語が進みすぎた感があったと思う。また、恋愛要素が思っていたより少なかったけど、関係性はよかった。2020/06/24
ハッピー
4
ダ・ヴィンチで気になった初読みの作家さん.同じ大学,同じ学科にユーチューバーがいるという情報を耳にした七沢希絃.そのユーチューバー日下部環花の知り合い,グループの天気アメンズに入ることとなった希絃にはある症状を抱えていた.大学生の青春を描いた1冊.2022/12/29
本命@ふまにたす
4
ユーチューバーを題材にしたライトな青春小説。何というか、いい意味で軽やかで、すっきり最後まで読み進めることができた。ユーチューバーについての突っ込んだ話はあまりないように感じたが、単純に爽やかな小説として楽しく読めそう。2022/06/26