純粋理性批判

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純粋理性批判

  • ISBN:9784065187692

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内容説明

「恋とはなんだ?」「人間とはなんだ?」「”わかる”とはどういうことなんだ?」
哲学徒のぶち当たる壁に光を与え続ける永遠の名著「純粋理性批判」をまんが化。原著は認識論に”コペルニクス的転回”をもたらし、現在でも大きな影響を与え続けている。難解なことでも有名なこの書をアンドロイドと人間の恋を通して学べる格好の入門書にしました。認識論とは? そして恋とは何か? がちょっぴり分かる本です。

目次
プロローグ
第一章 感性と悟性
第二章 モノ自体と現象ーコペルニクス的転回ー
第三章 理性
エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちくわ

22
素人の私にもわかりやすかったです。神が全て決めることが当たり前の世の中で、人間が認識するからモノは存在するんだ、としたのもすごいし、さらに認識できる限界を決めて、だから、どうする?という考察に転じていったのもすごいですね。(☆4)2021/11/18

jjm

9
純粋理性批判をマンガで表現しようとする国が日本以外に世界にあるのだろうか。感性、悟性、理性、統覚の概要がよくわかる。哲学関係者からしたら不十分、カントの意図は伝わらない、あるいは最悪誤っているというようなこともあるのかもしれない。でも私のような素人が原書を読んだところで結果は同じだろう。哲学書は厳密に読まなければならないと言われるが、何度読んでも何が言いたいのかよくわからないことが多いのも事実。一般人が数学の論文を読んで理解できなくても不満を感じないのに、哲学だとそう感じてしまうのは過信なのだろうか。2020/12/30

サンセット

8
認知科学とか人工知能の話題でカントが出てくることがあるので、アンドロイドとの恋を題材にしたのはすごい現代的だと思った。『自然主義入門』にも似た話があったけど、人間の主観はなぜ一致することが多いのか、他者にも人格があると感じられるのはなぜか、他者を理解するにはどういう考え方をすればいいか、そうした問いに一つの道筋を示していると思う。物事の認識の違いによって意見の違いが生まれることがある、だから物事の認識方法を理解することは大事なのだ、という考え方は気付けると一つの感動があると思う。2020/06/13

shimashimaon

6
先に読了した竹田青嗣『超解読!はじめてのカント「純粋理性批判」』の感想に書いた、感想というよりメモの内容を補完してわかりやすく説明しています。アンドロイドが人間のようになっていく過程を描くストーリーも面白いです。難解とされるアンチノミーの記述は簡略であり、改めて原書を読んで理解する必要を感じます。物自体を正しく認識することはできないけど、感覚的世界は経験によらず本来備わった方法で客観的に認識できる。私たちは同じものを見ている。その事実を噛み締めたい。2022/04/17

GELC

5
このシリーズのカマラーゾフの兄弟が良かったので続けて買ってみた。100分…で見てから間も空いていて、忘れそうになっていた概念もありよい復習になった。ただしこの本に限っていえば、ストーリーとしての面白さは…です2022/03/28

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