内容説明
白血病を発症した朝日新聞の経済記者。偶然、同時期にアエラ編集部のカメラマンも白血病に。同じ会社の同じフロアにいたこともあったが、知らない同士だった二人。入院を機に、互いを知り、互いを励みに病と闘う。だが運命の神様が二人の明暗を分ける。志半ばで逝った若いカメラマンの分までと、職場に戻った記者が1年後に再発。骨髄移植をすることになり、ドナーは没交渉だった弟に。さまざまな「二人」が交錯する感動の闘病記。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
okatake
1
同じ時期に朝日新聞社に勤務し、同じ時期に白血病を発症した二人。 ひとりは著者、そしてもうひとりはカンボジアの健気な子どもたちの写真を撮っていた遠藤俊介ことエンドーくん。 二人の闘病を綴ったものです。 エンドーくんは、治療の甲斐なく亡くなり、著者は治癒しすでに10年以上が経過しています。 当事者であるからこその心の動きがリアルにひびいてきます。白血病になるのも運、治るのも運、亡くなるのも運。 自分たちではどうしようもない話しです。だからこそ、生きている運を大切にしていきましょう。2019/06/06
あいん
1
同じ職場で同時期に白血病になった2人の男性の闘病記。そんな煽りが気になって読了。読み出して直ぐにもう1人の闘病者である写真家を知っていることに気がついた!昔見て感動した『カンボジアの子どもたち』の著者だった!確かにあの著者が亡くなっていたことは、知っていたけれど💦表紙の女の子の瞳に映っていたカメラマンの最期を知って、また涙。白血病で闘っている全ての人に希望ある明日がきますように!2019/04/22