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内容説明
「特養、実は首都圏だけで6000人分余っている」
「医療の進歩で2割以上も余る過剰ベッド」
「あふれる飲み残し薬」
「根拠の薄いがん検診を9割の自治体が実施」
「不適切に使われる国や自治体の補助金」・・・・・・。
現役世代を苦しめる、社会保険料や税金の負担増。
しかしその一方で、医療や介護の現場をふりかえれば、そこには馬鹿にできない大きなムダが生じているのも見逃せない事実である。
本書は、日経記者が調査データを元に、制度疲労を起こす社会保障のひずみを浮き彫りにし、問題点を分析する。
目次
はじめに
第1章 そのクスリ、本当に必要ですか?
第2章 つくられる入院患者
第3章 見えぬ地域医療の未来像
第4章 終の棲家、どこへ
第5章 クライシスを避けるには
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
西
21
仕事勉強用に。診療報酬や薬価改定だけで医療を適正化していくのは難しい。ある程度国や地方の方針で大胆にメスを入れていかないと、このままでは社会保障費用でドンドン貧しい国になっていってしまうなと。極論、●歳を超すと手術しないとか、高額な薬を投与しないとか、その代わり安楽死を選ぶ権利を与えるとか、決断しないといけない日が来そうな気がする。データなどを頭に入れるために再読しないと2020/06/14
mazda
12
病床が多いと入院患者が増えるのでデータから明らかなのですが、これは患者の都合ではなく病院の都合、つまり、病床の稼働率を上げるためだと言われています。また、無駄に多くの投薬を行ったり寝たきり要介護者が増えるのも病院や医師の都合である部分が多いのかも知れません。確かに患者が要求することも多いのですが、無駄に投薬しなければしないで慣れていくのではないでしょうか。増大する一方の社会保険料をうまく節約していかないと、日本の社会保険そのものが破綻する可能性すらあります。2022/08/20
あんさん
8
社会保障のムダについて、主に医療・介護面からのリポート。論点はクスリ・入院・地域医療・介護など。明確に述べられてはなかったと思うが、70年代の老人医療費の無償化→高齢者の入院が増加→病院が多数建設されベッド増加→ベッドが埋まらず病院経営悪化→入院長期化その他の様々な増収策→医療費増加、の構図か。この手の議論はマクロ視点とミクロ視点が混同され、高齢者の命はどうでもいいのか、などのヒステリックな批判が起きがちだが、政治家には政策の検証を十分に行ったうえで、冷静に議論を行ってほしい。2022/10/21
Melody_Nelson
6
流し読み。新型コロナのパンデミック前に書かれた本なので、本書の状況とは異なった見方もできる。が、いずれにせよ、社会保障については本気で「無駄」の出ないように考えなおさねば、かなりマズい。医療機関(病院)、製薬会社、行政、利用者、それぞれ自分たちの良いようにだけ考えた結果がこのゴチャゴチャになった医療体制で、パンデミックが起きたら機能不全(というか一部の病院にしわ寄せ)となるのだ。早急にどうにかしてほしいが、まずは薬の問題や電子カルテなど、小さなことから始めるべきなのか…。2022/08/24
みじんこ
5
コロナ禍の始まり頃に発行された本書だが、根本の問題は現在も変わっていないだろう。患者側としては病院で処方された薬の方が市販薬より安く得られるならそちらを利用するのが心理として当然であるので、紹介されているような海外の手法にも学んで制度作り・強化で無駄な薬を減らす必要があると感じた。無駄な入院(社会的入院等)、病院の赤字経営、介護など問題は山積みである。本書で述べられているようなOTC(市販薬)化や病床再編、在宅医療・介護推進などは国・自治体も含めて幅広く取り組んでいかねば社会保障の維持は困難である。2023/11/26
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