角川新書<br> キリシタン教会と本能寺の変

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角川新書
キリシタン教会と本能寺の変

  • 著者名:浅見雅一【著者】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • KADOKAWA(2020/05発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784040823386

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内容説明

日本史史上最大の注目を集める「本能寺の変」。その基礎史料の一つ、ルイス・フロイスがイエズス会に送った報告書「一五八二年の日本年報の補遺」は、長年、その信憑性が疑われてきた。本能寺の変が起きた当時、フロイスは九州・口之津にいたからだ。
 本書は、キリシタン史研究の第一人者である著者が、イエズス会所蔵のフロイス直筆の原典にあたることで見えてきた、史料の本当の執筆者、そして光秀の意外な素顔に迫る。
 これまで指摘されていた、一つの文書であるにもかかわらず光秀の評価が混乱していた理由、日本史の史料には見られない記述の信憑性の高さを、史料をていねいに紹介しながら明らかにする。初のフロイス手書き原典から訳した「一五八二年の日本年報の補遺(改題:信長の死について)」も全収録!

[目 次]
第一章 信長とキリシタン宣教師
第二章 報告書「信長の死について」の成立
第三章 キリシタン史料から本能寺の変をたどる
第四章 光秀の意図
史料編 完訳・ルイス・フロイス「信長の死について」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

31
当時の宣教師らが一大政変をどう捉えていたのか。信長や光秀を直接知るフロイスの報告という原史料の読める著者は彼らの混乱や逃走の有様を描き出し、キリシタンが信長の死に関わっていたとする俗説は排除する。部外者である「在日外国人」の目から見たクーデターは、秀吉や江戸時代のバイアスのかかった資料しか知らない現代人には新鮮だ。また信長が光秀誅殺の意志を固めていたのが変の動機とする明智重臣の息子の供述を出しているが、信長が少数の供回りしか連れず本能寺に来た点を説明できない。新しい可能性を提示してはいるがそれだけだった。2020/08/19

はちこう

14
フロイスの「日本史」等から「本能寺の変」の背景や関連人物の動向等を紐解いている。その紐解き作業は少々マニアックに思えたが、新たな視点で当時を見たように感じられ大変面白かった。今回、最も興味を惹かれたのは高山右近である。名前は見知っていたが、その人物像についてあまり詳しく知らなかった。当時の重要人物として再認識させられた。中でも「山崎の合戦」や「坂本城落城」の際、右近は大活躍をしている。その後の人生では不運も続くが、後に福者になる右近の本も読んでみたくなった。2024/10/03

niwanoagata

14
微妙。普段あまり接しない内容ではあったが。まず問題は、キリシタン史の研究者だからか、キリシタン関連の史料に絶大な信頼を置いていること。バイアスがかかってるのは言うまでもないが、(全て信用できると言うなら、「神様が〇〇を殺した」とかも信じる必要があるが)それらをほぼ考慮せず、話を勧めている。2つ目の問題は原資料(読めないが…)が載っていないこと。つまり適当に翻訳していてもわからない。3つ目の問題は日本史の知識が少ないのか、明らかに古い学説を唱えたり、史料の扱いが謎だったりと。2020/07/04

スプリント

9
キリスト教を問題視していなかった織田信長が命を落とした本能寺の変を宣教師達がどのように捉えていたのか。 宣教師やキリシタンの史料を読み解きます。2020/08/23

takao

3
ふむ2024/06/13

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