永遠の0

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永遠の0

  • 著者名:百田尚樹
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 太田出版(2020/04発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784778310264

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内容説明

「生きて妻のもとへ帰る」

 日本軍敗色濃厚ななか、生への執着を臆面もなく口にし、仲間から「卑怯者」とさげすまれたゼロ戦パイロットがいた......。

 人生の目標を失いかけていた青年・佐伯健太郎とフリーライターの姉・慶子は、太平洋戦争で戦死した祖父・宮部久蔵のことを調べ始める。祖父の話は特攻で死んだこと以外何も残されていなかった。

 元戦友たちの証言から浮かび上がってきた宮部久蔵の姿は健太郎たちの予想もしないものだった。凄腕を持ちながら、同時に異常なまでに死を恐れ、生に執着する戦闘機乗りーーそれが祖父だった。

 「生きて帰る」という妻との約束にこだわり続けた男は、なぜ特攻に志願したのか? 健太郎と慶子はついに六十年の長きにわたって封印されていた驚愕の事実にたどりつく。

はるかなる時を超えて結実した過酷にして清冽なる愛の物語!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

623
読後感はとても爽やかな気分になった。特に最初の一ページめから感動の嵐で何度となく泣きそうになったが電車の中なので涙目で我慢できた。本書の中では高山がいいキャラだったが個人的には下士官クラスは優秀で上官が無能だったと言う論調は少し違和感を覚えた。特攻は確かに外道だと思うがそこまで命をかけた方々がおられてアメリカもフィリピンのような過酷な植民地支配が出来ず日本の国体護持という最後の砦が守れたのだと思う。2016/04/12

takaC

293
読者層が広がり色々な意見を目にするが、自分個人としては好きな話。2013/12/21

よむよむ

232
26歳の孫が、26歳で特攻に散った祖父の《真実》を追い求める物語。久しぶりに大泣きさせていただきました。宮部氏は架空の人物でしょうが、彼とほぼ同じ状況であったという特攻隊員が何百人といることでしょう。彼と家族の無念に、深い感動と悲しみが衝撃となって押し寄せ、涙が止まりませんでした。と、同時に《大本営の高級官僚》たちの無能ぶりに心底怒りが湧きました。姉弟に語らせている通りなら、彼らは完全な無駄死にだったのです。知らなかったことだらけで愕然としました。この大馬鹿者たちについてもっと知りたくなりました。続→2010/05/31

紫 綺

198
何ということだ。小中高と鹿屋市に住んでいたのに、慰霊塔に遠足に行ったのに、自衛隊の桜祭りで零戦も見たのに、本当の意味での特攻隊、第二次世界大戦を知らなかったことをとても恥ずかしく思う。飛躍的な復興と引き換えに、道徳心を失った日本人の将来や如何に。2014/01/11

そのぼん

177
とあるきっかけで、祖父の人生を色んな人からインタビューしていくことになった姉弟の目線でストーリーが進んでいきました。そこで、語られた内容から戦争の前線で戦う人々が浮き彫りになっていきました。こういうことは、知識として知っていても学校の教科書の中でしか戦争を知らない世代にとっては実感として薄いんだろうな、と感じました。・・・自分自身も含めてですが。2012/08/13

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