― はい。作り笑顔ですが、これでも精一杯仕事しています。

著者名：日野瑛太郎【著者】

KADOKAWA（2020/04発売）

• ISBN：9784046045188

内容説明

接客、上司、取引先も猛獣だらけ。
今日も口角上げっぱなしで、もうへとへとに疲れました…。
感情労働に殺されないために、働き盛りのあなたを救う１冊です。

近年、「感情労働」という言葉がネット上や雑誌などで注目を浴びています。
「感情労働」とは、
例えばどんなに横柄な態度の客の前でも、
笑顔を見せなければならない接客業に携わっている人のように、
「嫌だな」「怖いな」などといった感情を抑圧することが、
仕事の中心を占めている労働形態のこと。

飲食店の店員、介護職、看護師、教師、営業職、コールセンターのオペレーターなどの職業がこの感情労働に該当するのです。
実は社内の上司や部下、取引先の人も！

====
会社員なら誰でも、
上司や顧客の前で愛想笑いをしたり、
本当は悪いと思っていないのに場を収めるために、
神妙な顔で謝罪したりした経験があるはずです。
――「本文」より
====

「おもてなし」の国だと言われる日本のサービス業のレベルは非常に高いが、感情を押し殺すことが仕事になっている人がいます。
本書では、人気ブログ「脱社畜ブログ」の筆者が感情労働に従事する人に、「じゃあ、どうすればいいのか」を易しく丁寧に伝授します。


◎主な内容
・笑顔が０円なんて、もう勘弁してください。
　～世界一のサービスを誇る日本。客は天国、働けば地獄
・ありがとうは嬉しいし、お客様の役に立ちたいのは山々ですが……。
　～「誰かのために」が落とし穴。「やりがい」の正体を見極めろ！
・上司から「いいね」を強要されない会社を探しています！
　～誰もが職場で要求される謎の「気づかい」
・善処しますが、ご要望にお応えできない場合もございます。
　～客に、上司に、取引先に、仕事に殺されないために

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[カッパ]

感情労働って言葉は前から知ってました。対人援助やサービス業の人が強いられることが多いんですよね。大切に扱われている自分っ思うことが大切とされてる場がとくに多いですね。本には様々なパワハラのことや後は普通の職場でも上司によっては感情労働を強いられることが多いとありました。割り切るかやりがいかなんでしょうけどなかなかグレーを目指すのは難しそうです。でもうまくやっていく方法を模索しよう！と思えました。

2021/10/05

[ひなた*ぼっこ]

対人関係のある仕事は多かれ少なかれ感情労働である。絵に描いたようなパワハラの例が出てきて笑ってしまった。本当にそんな職場があるなら逆に滑稽だよ。日本人は自分の感情を察してほしいとか不機嫌だからクレーム言ってもいいと思ってる時点で精神が未熟だよね。もっと大人になれ。仕事は演技だよ。日本人労働者はそこらの自称俳優より余程名演者だと思う。

2021/01/28

[こばゆみ]

面白かったー！日本人の「気遣う」「察する」「空気読む」文化は、良い面でもあるけどそれが感情労働(感情を押し殺す働き方)に拍車をかけてるのよなー　「やりがい」をｱﾋﾟｰﾙする企業は他にｾｰﾙｽﾎﾟｲﾝﾄがないとか、割とずばずば悪しき文化を斬っているので気持ち良い！ｲﾗｽﾄも面白くて気軽に読めた(^^)

2020/06/20

[しゅんぺい（笑）]

感情労働って言葉はめっちゃ昔に出てきたものやったと思うけど。いまこういう本を出すっていうことに、言い古された感が否めなかった。

2020/08/09

[みの]

「感情労働」という言葉が世の中にもっと広がって欲しい。 他人の前に自分を大事に。

2020/06/23