内容説明
ペスト、コレラ、赤痢、チフス、ジフテリア、結核、梅毒、破傷風、炭疽菌……。
〈見えない敵〉の存在を、人類はいかに見いだし闘ってきたのか。
古代人の鋭い洞察から、細菌兵器の問題まで、
感染症の研究に身を投じた学者たちの豊富なエピソードとともに、直観と誤解、発見と偏見の連綿たる歴史を克明にたどる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
24
要点を的確に抑えており、ちょっとくだけたエピソードも挿入されているので、入門篇としては読み易いだろう。予防法が優れていたから病気にかからなかったのに、逆に「病気の原因」呼ばわりされて迫害を受けたユダヤ人のエピソードは、「思い込みの愚かさ」に対する警鐘となろう。「コロンブスがヨーロッパに持ち込んだあの細菌」についての有名なエピソードも登場する。法王アレクサンドル六世、ブランデンブルグの司教など、当時の著名人ほどこの病気にかかるというのは何ともはや…。2008/12/12
ふたば
6
人類の歴史は細菌との闘いの歴史でもある。 過去に何度となく、大きな感染症災害が出ているが、結局人類が細菌に買ったのかと言えばそうではない。永久に勝つことはないだろうとも思う、勝てるものではない。今、細菌によるものではないが大きな被害を出してもいる新型肺炎も、やがて収束はするだろうが、やはり人類はこのウイルスをやり込めることはできないのだろうな。2020/02/16
さるお
5
淋病に罹った美女を敵軍に送り込んでみたり、ペストで死んだ人の死体を城壁に放り込んでみたり中世の人間は逞しいなぁと思った。 2014/05/10
Ryoko
4
新型コロナが今後どうなるかわからない中、興味を持って読んだ。今は治る細菌系の病気でも最初に発生流行りだした昔は病原菌の特定、発症原因がわからず検討違いの予防、治療をしていたのがよくわかる(驚いてしまう治療法も) 時には自分の体を実験台にしようとしていた研究者もいて頭が下がる。長い歴史の中、未知の病が流行ったら患者の身体を調べ、時には検討違いの治療をし、たくさんの犠牲者を出しながら試行錯誤をして正しい知識と治療法を得てきたんだとわかった本。いくら医学が発達してもまたパンデミックは発生するんでしょうね。2020/06/01
ぶぐち丸
3
ペストやコレラをはじめ炭疽病など、いままでに流行した細菌と人類に関する歴史が淡々と書かれている、細菌学的世界史。義父にもらい読んでみたが、どれも撲滅せず世界で一定数は感染が報告されているものが多い。歴史に学んでみても、zeroコロナは実質無理で、withコロナでのnew normalな生活をどう過ごすかに気持ちを切り替えた方がよさそうだ。2022/02/27




