女の子は本当にピンクが好きなのか

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女の子は本当にピンクが好きなのか

  • 著者名:堀越英美【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • Pヴァイン(2020/04発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784907276478

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内容説明

女の子が、そして男の子が、のびのびと自分を認められる社会のために──。

国を越えてこれほど多くの女児がピンク色を好むのは、いったいどういうわけなのでしょう。二女の母としての素朴な疑問からはじまる、〈ピンク〉の歴史と現代女児カルチャーの考察。 玩具からアニメまで、ドメスティックな現象から海外シーンまで。 女の子が、そして男の子が、のびのびと自分を認められる社会のために──。
“ギーク母さんこと『萌える日本文学』(幻冬舎)や『ギークマム―21世紀のママと家族のための実験、工作、冒険アイデア』(共訳、オライリージャパン)などの著者、堀越英美がウォッチする現代女児カルチャー事情。

【著者】
堀越英美
1973年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。著書に、『萌える日本文学』『不道徳お母さん講座』『スゴ母列伝』、翻訳書に、『世界と科学を変えた52人の女性たち』『ギークマム』『ガール・コード』がある。2女の母。

目次

イントロダクション
第一章 ピンクと女子の歴史
ピンク=女子はフランス発/きらびやかな男性たち/子供服における男女の区別/黒を追放してピンクを手にせよ/ ほか
第二章 ピンクへの反抗
女子向けSTEM玩具の登場/ピンクに反逆する女児たち/ピンク・スティンクス/政治問題としてのピンク・グローバリゼーション/ ほか
第三章 リケジョ化するファッションドール
バービー売上不振の理由/〈プロジェクトMC2 〉とギークシック/イギリス生まれのSTEMドール〈ロッティー〉/ ほか
第四章 ピンクカラーの罠 日本女性の社会進出が遅れる理由
〝女らしい職業〟と現実とのギャップ/ピンクカラーの罠/なぜ女の子はピンクカラーに向かうのか/改善されない日本/ ほか
第五章 イケピンクとダサピンク、あるいは「ウチ」と「私」
ピンクへの拒否感/ダサピンク現象/主体としての一人称「ウチ」/性的客体化が女子に与える害/主体としてのイケピンク
第六章 ピンク・フォー・ボーイズ
ピンクの好きな男子たち/「カワイイ」と男子/男の子への抑圧/中年男性も「カワイイ」世界へ/ ほか
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむら

42
コレ面白い! 女子とピンクの腐れ縁?を楽しく考察。著者はジェンダーとかフェミとかの研究者じゃないので、肩肘張らない文章が読みやすくて良し! 女児玩具の欧米事情とか全く知らなかったのですご〜く楽しいわ! バービーちゃんが色んな職業に果敢に挑戦してるのにリカちゃんは回転寿司屋さんやマクドナルドの店員とかの非正規雇用ばかりって、確かにそうだわー。それでいいのかリカよ。女はピンクが好きだろって思い込んでる商品開発担当のおじさんたちに是非読んでいただきたい1冊。2017/07/29

宇宙猫

28
流し読み。多方面の調査をしている風だけど、都合のいいものだけを取り上げてるような押しつけがましさを感じる。2017/08/30

たまきら

26
私はピンクが嫌いな女の子でした。買ってもらったゴレンジャーのヘルメットは青。どうしても着なきゃいけなかった時のスカートは黒、譲って赤。だから読んでいてもまったく共感できず居心地が悪かったです。お人形さんも苦手だし、口紅もピンクを買ったことは一度もないことにたった今気づいた感じです。自分でもびっくり。唯一うちにあったピンクの服は、夫が私に買ってきたものでしたねえ。ピンクには彼の願望があったのかもしれない…。2024/01/24

りょうみや

19
ピンクという色を通して眺めたジェンダー論という内容。我々の男女差の認識がいかに思い込みやステレオタイプに支配されているかが改めてわかる。ピンクは昔から女の子の色というわけではなくそれが現在の女子力の象徴に至るまでの、ピンク(服装、ファッションや玩具など)の歴史についてもよくここまで調べられたと思えるほど詳しい。女子と理系の関係の話も面白い。著者の他の本も読んでみたくなった。2019/09/03

きなこ

18
ピンクは可愛い色なのに、嫌いな女の子が一定数いることが長年のふしぎだったのだが、その謎が解けた。ピンクに罪はないけれど、母性、エロ、幼さ、献身といった何重ものメッセージの象徴だったのだ。女性は「客体」であることを求められる。例えば、少年漫画での女の子の役割は、しばしば美少女なら勝利者のトロフィー、そうでなければモンスターとして存在する。女性も男性も、社会的性別によって抑圧されている。本書はピンクをめぐる私たちのもやもやを客観的に解説してくれた。ピンク好きな人も嫌いな人も読んでみるといいと思う。2016/06/21

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