内容説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
幻想絵師・もの久保が描く黙示録的絵画世界
稀代の絵師・もの久保が、その活動初期から現在まで描き続けている連作イラスト「続き物ログ」がついに作品集に。
滅亡した街、広大な砂漠や雪原、朽ちた神々の墓所、出口のない迷いの森……。
美しくも荒廃した世界を舞台に、騎士と信者、勇者と少女の物語が動き出す。
彼らの歩みと共に、幻想的な世界に秘められた謎が、ゆっくりと紐解かれる。
本書では、もの久保が活動初期からSNSにて連載している「続き物ログ」の初期作品を中心に、描き下ろし作品も掲載。
既存作品には加筆修正を加え、ウェブ上のファンも新たに楽しめる画集になっている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
元気
23
勇者に自らが信仰する神を狩られた信徒と、彼を伴い魔王討伐を意気込む少年の旅路。“迷いの森”に囚われた不死身の勇者と、その脱出を助ける少女の旅路。神々の存在に運命を翻弄された二組の歩みと共に、世界の輪郭が徐々に明らかになっていく―。イラストレーターもの久保氏のライフワーク「続き物ログ」の画集。表紙と、去年読んだ『Megalophilia』のインパクトで手に取ったが、本作のイラストはどちらかと言えば王道ファンタジー寄り。しかしそこはかとなく漂う終末感と不気味な造形は著者ならでは。2020/05/12
参謀
3
勇者に自らが信仰する神を狩られた信徒と、彼を伴い魔王討伐を意気込む少年の旅路と“迷いの森”に囚われた不死身の勇者と、その脱出を助ける少女の旅路の2つで構成されたダークファンタジー絵本。作者のもの久保氏が初期の頃から長年描いている作品らしいです。2つの物語によってその世界観が次第に明らかになっていきます。これまでの巨大生物と背景画を期待してみるとだいぶ趣が違うので、注意しましょう。やはり最初の勇者の扱いがね…まだ完結ではないようです。2020/05/30
つくし
2
パーツ多めの馬可愛いなぁ…。多くを語らないからこそじわりと思索したくなる言葉のチョイス、少なさがたまらない。画集としては、一冊にまとめられているという点でやはり書籍化ってとても良いのだけれど、画集の見開きページはもどかしさを感じました。書籍で保管してデジタルで思う存分鑑賞したい。インデックスのエッセイっぽさと世界観の補足が混ざっている感じが良い。2024/01/17
十二月の雀
1
もふもふは一切無し!森の中の本棚はすごく良かった。2020/07/29
chelseamix
1
もの久保氏のファンなので購入.素晴らしいの一言.(いやらしい意味でなく)大人向けの絵本といった趣.ストーリーもありきたりでなく意外性があり,分かりやすく,美しい.微細な書き込みと可愛らしい人物・衣装,総毛立つ神々のデザイン,そして色使いが本当に魅力的で1ページ10分眺めてても飽きない.巻末に描くイラスト1枚1枚に作者のコメントが寄せられており画集としても秀逸.大変良かった.2020/03/30