日本経済新聞出版<br> 共感経営 「物語り戦略」で輝く現場

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日本経済新聞出版
共感経営 「物語り戦略」で輝く現場

  • 著者名:野中郁次郎【著】/勝見明【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 日経BP(2020/04発売)
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  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532323370

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内容説明

現在、日本企業の多くがオーバー・プランニング(過剰計画)、オーバー・アナリシス(過剰分析)、オーバー・コンプライアンス(過剰法令順守)の「三大疾病」に陥っています。米国流の分析的な経営手法に過剰適応した結果、自社の存在意義が見えなくなってしまったことに起因します。現場を知らない本社からの指示をこなすのに精一杯で、ミドル、現場がストレス過多でへばっている。これが日本企業の現状です。

その一方で、現場が活性化し、社員一人ひとりが活き活きと仕事に向き合い、イノベーションや大きな成果を実現しているケースも少なからずあります。それらのケースに共通しているのは、企業と顧客、トップと部下、社員と社員との「出会い」の場があって、つながりが生まれ、そこでわき上がる「共感」が新しい価値を生む原動力となっていることです。

もう1つの共通点は、市場環境や自社の内部資源を分析し、市場における最適なポジショニングを見いだそうとする米国流の分析的戦略ではなく、自分たちはどうあるべきかという存在意義を問いながら、組織としてのビジョンを実現するため、その都度、最適最善の判断を行い、成功に至る「物語り戦略」を実践していることです。

共感経営を生み出すにはどんなマネジメントが求められるのか。物語り戦略を推進するための条件はどのようなものか。本書は、『Works』誌の連載「成功の本質」において、主に2015~19年にとりあげた30の題材のなかから、共感経営を実践し、物語り戦略により大きな成果を上げたケースを選りすぐり、それを可能にしたエッセンスを抽出します。

目次

序章 共感と物語りが紡ぐ経営  

第1章 価値を生む経営は「出会い」と「共感」から生まれる  

第2章 イノベーションは「共感・本質直観・跳ぶ仮説」から生まれる   

第3章 「知的機動戦」を勝ち抜く共感経営        

第4章 不確実性の時代を「物語り戦略」で勝ち抜く

第5章 共感型リーダーに求められる「未来構想力」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ドリル

33
野中郁次郎さんの著書は過去から結構読んでいるが、いつも共感出来る内容で個人的には好きである。それなりに高齢な方であるが、常に新しい情報を入手して独自の理論に当て嵌めることを積極的に行っていることが尊敬に値する。実はこの本の中に私の勤めている会社が少し登場しているのが誇らしい。いくつか取り上げられている具体例もわかりやすく、本当にためになった一冊だった。花王やポーラなどの化粧品関係などは知らないこともありもっと勉強すべきだと反省させられた。(★★★)2020/07/30

izw

11
顧客との共感、メンバー同士の共感、トップとの共感など、さまざまな関係で共感を得ることが成功にとって大切だることを実例をもって示している。ポーターが唱えた分析的戦略ではだめで物語り戦略を提唱する。「物語」という名詞ではなく、動詞で「物語り」、英語では、Story ではなく、Narative Strategy。「物語」は事実を並べたもの、「物語り」は、複数の出来事の間の相関関係に即して語るもの、という微妙な区別をしている。佛子園から始まりHILLTOP、日産と続く数多くの実例は、どれも分かりやすく腑に落ちる。2020/10/18

DEAN SAITO@1年100冊

10
紹介されてるエピソードは面白いが、「物語り戦略」(定性的で定義が不明)「跳ぶ仮説」(意味が不明)「知的体育会系」(気持ち悪い)などの残念なワーディングによって価値を減じている、残念な本 。変に理論づけを試みたりしないで、事例紹介に留めておけばよかったのに。最大の残念ポイントは、手弁当のサビ残を「部活」と称するブラック労働事例を賞揚する姿勢。それは死んでも「共感」できない2020/11/10

中嶋 太志

6
企業経営や事業運営におけるイノベーションや大成功は、論理や分析ではなく、「共感→本質直観→跳ぶ仮説」というプロセスにより実現される。相手と向き合い相手の立場に立って相手の文脈のなかに入り込んで共感すると、視点が「外から見る」から「内から見る」に変わり、それまで気付かなかったものごとの本質が直観できる。そして新たに得た個別事象の綜合によって新たな概念が生まれ、さらにそれにより個々の意味付けが変化し、跳ぶ仮説に繋がる。物語りを重ね、「いま、ここ」の経験を当事者間で共有しながら、都度直面する問題を超えていく。2021/03/21

Yuki2018

6
日本企業は「分析過剰・計画過剰・コンプライアンス過剰」の三大疾病により、環境変化についていけず組織能力が弱体化している。本書が提唱する対策は、人間を中心に据えた「物語り経営」。官僚的・分析的経営と異なり、現場で経験を共有、共感を起点に知を創造するという発想の転換である。考え方は良く分かるし正しいと思うが、「分析的経営」とは基本的発想レベルで異なるので、経営者が今更その思考法を変えることは難しいという実感。仕事をする人間個人としては「何のために働くのか」を常に問いながら生きていくことは大事だなと思う。2020/09/19

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