内容説明
天皇はなぜ日本で一番偉いのか。皇帝でも国王でも君主でもない、日本独自の「天皇」はどのように生まれ、歴史にどんな影響を与えてきたのか。神武・継体・持統・後白河・正親町・昭和ほか、キーとなる54人を選び、現代まで続く日本史の大きな因果関係のなかで、その事績を読み解く。通説やタブーを乗りこえ、従来の歴史教育が無視してきた事実と常識を学び直す、「この国のかたち」を知るための歴史入門講義。便利な「歴代天皇一覧」付き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
21
書名の通り古代から現代にいたるまでの天皇の系譜とその時代において天皇が果たした役割が記された本。実在が良くわからない古代や平安後期より中心が武士へ移ってしまうとなかなか存在が希薄なところがあり知識がないところで、このように一冊にまとまっているのはわかりやすい。著者については特に偏ってるとは思わないし(すべて首肯するかと言えばそうではないが)、これを偏ってると思うのはその人の考え方がかなり偏ってると見ても良いのではないかなと。2020/05/23
rokoroko
19
私の世代は先生たちがいわゆる左派で天皇の歴史なんて教えてくれなかった。実母の世代(昭和一桁)は歴代天皇が言えた。私の子供、孫の世代はどうだろう「パワースポット」としての神社かなぁ?筆者は私と同年配もう一度学びなおし。孫世代に天皇制なくなるのかな?などと思うのよ2025/03/14
クナコ
10
初読。日本史が弱いのをなんとかしたく。歴史は苦手だが神話や宗教の雑学は好物なので本書なら楽しめるのではないかと手に取った。結果、非常に面白かった。神話時代の天皇から直近で譲位した平成の天皇までの歴史、実績を網羅しわかりやすく解説している。著者は法学部卒の元ジャーナリストということで、伝統的な日本史学会の常識にとらわれない視点で当時の宗教観・価値観による権力者たちの歴史的判断や文化の推移を考察している。どれも教科書では習わなかった説ばかりで、一部著者によるバイアスが強いと感じる部分もあったが概ね納得できた。2024/04/11
ohion
9
昔読んだ逆説の日本史をおもいだすところもあったけど、「天皇」を軸に日本の歴史を考えたことがなかったので、万世一系の天皇家が日本に重要な意味を持ってること改めて知る。「ケガレ」「怨霊」がキーワードであることも。 藤原家や武家が権力を持つためにやってきたことも天皇を軸にして考えると一貫しているということか。2020/05/23
とと220
4
ひとりひとりの天皇について書かれていて、面白い。歴史を習うとき、こんなふうには、習わなかったので、これもありかなと思った。2020/08/06
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