ハヤカワ文庫JA<br> 読書嫌いのための図書室案内

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ハヤカワ文庫JA
読書嫌いのための図書室案内

  • 著者名:青谷真未【著】
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 早川書房(2020/04発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150314286

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内容説明

読書が嫌いな高校二年生の荒坂浩二は、ひょんなことから廃刊久しい図書新聞の再刊を任される。本好き女子の藤生蛍とともに紙面に載せる読書感想文の執筆を依頼し始めた浩二だったが、同級生の八重樫、美術部の緑川先輩、生物の樋崎先生から、執筆と引き換えに不可解な条件を提示されてしまう。その理由を探る浩二と蛍はやがて、三人の秘めた想いや昔学校で起きた自殺事件に直面し……本をめぐる高校生たちの青春と秘密の物語

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

275
楽そうだからと入った図書委員で、読書に興味ない層に訴える図書新聞の編集長に任命されるのです。本の虫を相方に。それで、3人に声を掛けて読書感想文を寄稿して貰える様に取り計らうの。はじめは読書感想文を通じて、物語の解釈や読書体験を生活や人生にどう結びつけるか、からの読書の深みを愉しむ流れの様な気がしたの。でも気付いたらなんだかミステリーになってて。何よその展開。小賢しい事してくれる(誉めの意)。森鴎外『舞姫』、ヘルマン・ヘッセ『少年の日の思い出』、安倍公房『赤い繭』は課題図書となります。2023/01/17

ひさか

160
2020年4月ハヤカワJA文庫刊。書き下ろし。楽しようと高校の図書委員になった2年生の浩二は図書新聞の再刊を命じられて…という出だしで始まる学園日常ミステリー。生徒、教師たちの世界が興味深く語られる。本好きコミュ症気味のヒロイン蛍もステレオタイプながら素敵に無理なく描かれるのが良い。ラストで明らかになる謎解きよりも、浩二の異能力に驚きました。よくできた設定と楽しい展開で面白かったです。2021/09/26

seacalf

156
よく出来ていること。色々盛り込んでいるが構成が見事なのでするすると読める。とある理由もあって読書嫌いの高校生荒坂くんが、本の虫の藤生さんと図書新聞を作る事になり、『うっかり見落としてしまう物語の欠片を掬い取り、かざして見せてくれる』彼女の本の解釈に惹かれ少しずつ興味を持ち始めていく。先輩や友人、先生にまでも読書感想文を依頼するのだが、これらすべてが謎解きやお悩み相談に絡んでいく。『この世にある物語は、すべて予言の書になり得る』など独特の解釈もなかなか面白い。安部公房はまだ未読。これを機会に読みたくなった。2022/02/05

昼寝ねこ

128
前に読んだ放送部の話がなかなか良かったので同じ作者の本を探した。今度は図書委員の話。読書嫌いの浩二は図書委員会で図書新聞の編集長に任命されてしまう。パートナーは読書大好きの藤生さん。2人のミッションは図書新聞を再開すること。記事集めに奮闘する2人に謎解きまで絡んできて‥‥という読書系学園青春物語だ。高校生のリアルな感じが良くでている。課題図書の「舞姫」「少年の日の思い出」はまだしも「箱男」「赤い繭」はちょっとマニアックじゃないかなあ😅別作者の作品だが古典部シリーズやビブリア古書堂にも通じる感じがした。2024/03/25

おしゃべりメガネ

107
『ビブリオ古書堂』の高校版といったところ。主人公の「荒坂」はちょっとした活字アレルギーで本が苦手。ひょんなコトから、図書委員として図書新聞作成を司書から依頼されます。途方に暮れていると助っ人として本好きの虫「藤生」を紹介され、最初は距離感のあった二人が徐々に理解しあっていきます。作中に紹介される作品は限られていますが、とにかく安部公房をぐいぐい推してくるので『赤い繭』と『箱男』をこの機会にぜひチャレンジしてみようかなと。他には森鴎外の『舞姫』とヘッセの作品が紹介されてます。「読書感想文」って難しいですね。2024/03/20

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