「働く」ことについての本当に大切なこと

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「働く」ことについての本当に大切なこと

  • 著者名:古野庸一
  • 価格 ¥2,546(本体¥2,315)
  • 白桃書房(2020/04発売)
  • ポイント 23pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784561217268

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内容説明

医療の発達に伴う長寿化により、私たちは高齢になっても自分の居場所が必要となり、またそれに伴う経済的基盤も持たなければならなくなりました。つまり、ちゃんと「生き残れる」かどうかが問われる時代になってきましたが、一方で何のために生きるのかという「幸福」も、私たちの人生の健康や満足感の上で重要な要素です。

しかし、この「生き残り」と「幸福」は時に相反します。

外部環境に適応して時には自分の希望に対しての我慢が必要となる「生き残り」はネガティブな感情が支配しやすく、現在の充実や未来への希望で満たされる「幸福」はポジティブな感情を伴います。

本書は、人の採用や教育を扱っているリクルートグループに約30年在籍する著者が「働く」ということを長年研究し、経験してきた背景から、「働くことを通じて『生き残り』と『幸福』の両立ができること」がこれからの私たちに必要であると考え、それを模索していく本となります。

「短時間労働」や「テレワーク」など働く環境はどんどん多様化し、働き方の仕組みについて国から個々の組織まで変化が求められる中、これから更に「働く」ことは著しく変化し、ロールモデルが役に立たない時代となっていきます。

そこで本書では、自分にとっての「働く」意味や目的をもう一歩深く考え、前述した生き残りと幸福の両立を試み、その図り方を、自分に合う仕事探しや居場所探しを掘り下げていきながら検討していきます。

これから働こうと思っている人、あるいはもう働きたくないと思っている人、働くことに悩んでいる人、働く人にアドバイスをしている人、また、「働き方改革」やキャリア自立施策を考えている企業の人事の人など、人生100年時代を考え、生きるこれからの人に広く読んでいただきたい一冊です。

目次

はじめに
序章  「働く」ことについての本当に大切なこと
第1章 自分にとって「働く」意味をもう一歩深く考える
第2章 「生き残る」ことと「幸福になる」こと
第3章 「働く」ことと「幸福になる」こと
第4章 自分に合う仕事を見つけることをあきらめない
第5章 自分の居場所を確保し続ける
第6章 より豊かに働く
最後に

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅー

7
★★★まずは巻末の参考文献をみて欲しい。そういうガチな本である。これから職業を選ぶ若い人にも、いま働いている人にも広く読んで欲しい好著だった。「生き残る」ことと「幸せになる」こと。今の日本は特に前者に力点が置かれていないだろうか。最近読んだ『会社という迷宮』が会社から日本社会を考えた名著だとすると、本書は社員の側から現代社会を考えていて見事な補完関係にあると思う。2冊とも読むに至った経緯はまったく別なのだけれど、こういう偶然のマッチングにはうれしくなってくる。数々の『幸福論』など哲学の射程の長さにも感動。2023/07/04

きっちんきりん

2
地味な見た目とタイトルだけど「なんか良さそうな本」と思って読んだら、当たりでした。 アリストテレスやアダム・スミスなど大昔の書籍の引用が多く「働くこと」について考えてくと「人間の普遍的な幸せ」にぶち当たるのだなぁと。 幸福を決定するのは50%が遺伝、10%が環境、残りは「意図した行動(感謝、親切心、運動、ストレス対処など)」という研究があり、また人生は目的を持ったほうが幸せになりやすい。 仕事を通じて、幸福度をマイナスにせずプラスにすること。多くの人(私も含め😂)にとって難しいけど大切なことだ2023/04/07

Lulo

2
人に勧められて読んだ。 仕事に悩んでいる時期だったので、刺さる、刺さる。 仕事に順調なときにも、家族が増えたときにも、定年間近のときにも、いつも読みたい一冊だと思う。 筆者の語り口調も押し付けがましくなくて優しく、だからこそスッと自分の中に入ってきた。 ほんとに、また読み返したいなー!2022/11/04

sakase

2
ストア哲学的でした。 生き残りに対して「過剰適応」 明日の準備と今日の充実、生き残りかつ幸福になる。 「エウダイモニア」よく生きること、生きがい。 幸福は心の平安と喜びにある(スミス) 不幸、過大評価、 強欲、功名心、虚栄心。 「ウエルビーイング」よく存在する。 目標をもちコントロールできることに集中し楽しみ、コントロールできないことを受容し、自分を受け入れる。2019/10/09

Take

2
twitterの方から勧められた本。働くことに関して経済的、精神的にどう関係するかを俯瞰的に述べた本である。内容自体は自己啓発本によく書かれていることが多く、啓発本をよく読む人に当たり前かもしれない。p102からの幸福のパラドックスの説明は面白かった。働くことに悩んでいる人にお勧めする1冊。2019/08/15

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