岩波少年文庫<br> フランダースの犬

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岩波少年文庫
フランダースの犬

  • 著者名:ウィーダ/野坂悦子
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • 岩波書店(2020/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784001141146

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内容説明

幼い少年ネロと老犬パトラッシュの深い友情を描いた名作.牛乳運びの仕事をする貧しいネロは,見ることのできないルーベンスの名画に心をかきたてられます.表題作のほかに,美しい年代物のストーブをつよく愛するあまり,そのストーブの中にかくれて旅をすることになった少年の物語「ニュルンベルクのストーブ」を収録.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たつや

57
借りた帰り道はアニメの「ランランラー」の主題歌をエンドレスで歌って陽気でしたが、読んだらもうダメ、最後、号泣した。いい作品です。同時収録の「ニュルンベルクのストーブ」はハッピーエンドの良いお話でしたが、作者の生涯が最後哀しく、空しくなりました。2016/12/08

井月 奎(いづき けい)

40
ネロとパトラッシュを人々の誤解と思い込みが、臆病さと狡さが少しずつ二人を苦しみの影に導きます。誤解を解くことも、ネロの画家になりたいと言う希望もわずかのずれで叶うことはなくクリスマスの夜に二人は天に召されます。私はこの物語をハッピーエンドだと思いたいのです。この上なく悲しいハッピーエンド。ネロは命をかけても見たいと思っていたルーベンスの絵を一瞬、月光によって見ることがかないます。ネロの心にそれは永遠であり、そして二人は分かつことなく抱き合い天に召されるのです。そのお互いの温もりもまた永遠なのです。2017/01/13

りょちみ

15
昔アニメで放送していましたがリアルタイムで見たことがなく、原作だけでも読みたいと思って図書館で借りました。中身は「フランダースの犬」と「ニュルンベルクのストーブ」の二編。アニメでは最後にルーベンスの絵を見ながら死んでゆくシーンだけが際立っていてその過程を忘れていましたが、それまでのネロの普段の生活もとても貧しいもので、読んでいると少し辛くなってしまいました。そして悲しいままのバッドエンド。せめて安らかにと祈るのみ。ニュルンベルクのストーブは初読み作品。こちらも貧しい生活ですがストーブがよりどころとなり、2019/11/22

おはなし会 芽ぶっく 

14
12月予定の4・6年生のブックトーク授業【テーマ 冬休みに読んでみよう】用に選書。アニメを知っている子も数人いるようです。犬のパトラッシュの飼い主をフランダースだと思っている子が数年前にいたので、ベルギーのフランダース地方が舞台だと知らせなくてはなりません。2019/11/05

こふく

13
日本人がルーベンスを好きな理由で本作(アニメ)が挙げられてたので原作を読んでみたが、最初から最後までずっと泣けて文字が読めない…。子供と犬と貧困はあかん。2022/09/25

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