岩波新書<br> 『広辞苑』をよむ

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岩波新書
『広辞苑』をよむ

  • 著者名:今野真二
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 岩波書店(2020/04発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004318200

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内容説明

辞書を引きながら必要以上にいろいろなことを考える.しょっちゅう脱線.それが「よむ」ということだ.辞書を愛してやまない日本語学者が,真剣に,マニアックに,ときに遊び心たっぷりに,『広辞苑』をすみずみまでよむ! こんな辞書だったのか.こんな使い方があったのか.え,辞書で遊ぶ? ようこそ,ことばの小宇宙へ.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

117
「日本大国語辞典を読む」という著作をものにしている著者が「広辞苑」を材料として興味深く読ませようとしています。私がいつも思っていることがよく書かれています。またいつもあまり読まない「凡例」をきちんと読むということを提唱されています。また「大辞泉」や「大辞林」「日本国語大辞典」などとの比較、あるいは「広辞苑」で遊ぶことなどが興味深く語られています。2019/12/28

佐島楓

73
『広辞苑』に収録されたことばを考えたり遊んだりしてみよう、という比較的柔らかい内容。辞書に載ることばの概念は引くひとの認識をつくっていくもの。そういう観点に立つと辞書の編纂者の重要性が大変なものだということがわかってくる。著者は「言語宇宙」ということばを使うが、本当にそのとおり。紙の辞書から離れて久しくなってしまったが、もう一度その存在を見直してみようと思った。2019/12/24

まるほ

28
『舟を編む』から始まった辞書(広辞苑)関係の読書。『広辞苑をつくるひと』で制作側の裏側の世界を知り、『広辞苑を3倍楽しむ』のシリーズで、異なる側面からのアプローチを楽しみました。そして本作。広辞苑の分析・解説本です。▼初版から最新の第7版までの歴史と変遷を振り返り、同じ中型辞書である『大辞林』『大辞泉』、さらには『日本語国語大辞典』という大型辞書と比較することで広辞苑の独自性を明らかにします。さらにはインターネット版の意義・活用法や、広辞苑を使った遊びまで言及しています。▼なかなか興味深い1冊でした。2020/03/08

えみ

24
日本語は「宇宙」に、その言葉を収めている辞書は「小宇宙」と例えられていたが、私は常々辞書は語の樹海だと思っている。中でも筆者同様、信頼と愛着がある広辞苑。広辞苑の汲めども尽きない魅力…それは樹海へ誘う甘い道しるべ。鬱蒼と生い茂る語の広大な森林に一度足を踏み入れてしまったら膨大な語に惑わされ彷徨い続けてしまう。語は連鎖。調べた語からまた発生した語へと連鎖の連続へ。そこが辞書の面白さ。この書籍は辞書を読むことを「これでもかっ」というくらい盛大に楽しむ指針が示されている。さっそく広辞苑をよみたくなってしまった。2020/03/28

崩紫サロメ

19
広辞苑は日本語辞典でありながら、百科事典的性格を備えた事典である。その変遷をたどり、楽しんで「よむ」ための様々な試みが挙げられているので、広辞苑で遊んでみたい人には楽しいエッセイという感じ。電子版ならではの遊び方などもあって面白い。電子版か紙版かというよりも、本やDVDなど「閉じた」辞典と常時更新される「開かれた」(オンライン版)の違いの方が大きいように感じた。2020/02/06

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