内容説明
●人の顔色を窺ってばかりで自分の意見が言えない ●周りの期待に必死に応えようとして、自分が何をしたいのかわからない ●自分のことが嫌い そんな生きづらさを「ちょっとラクにする」方法をまとめたのが本書です。著者の鈴木裕介氏は、秋葉原のクリニックで、傷ついた心に寄り添う心療内科医・産業医。大のゲーム好きで「生きづらさからの脱却と、ロールプレイングゲーム(RPG)の攻略は似ている」と話します。「RPGの攻略プロセスは、まず操作するキャラのタイプや能力を知る。次にそのキャラが苦手な敵やトラップを知る。そしてそれらを回避するための技を磨き、レベルアップしていく。生きづらさからの脱却法もこれと同じです。まずは、自分というキャラのタイプ、能力をよく知ること。次に自分のようなタイプの行動や思考のクセを知り、陥りやすい不幸のトラップに気づくこと。そして現実世界で地道に経験を重ねて、徐々にハードモードを抜け出す方法を習得する。これが攻略法です」ゲームになぞらえて生きづらさの攻略法をまとめた、日本一ポップで読みやすいメンタルヘルス本。あなただけの“セーブポイント(安心の拠点)”を作る方法をお伝えします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひこうき雲
63
軽い文体だけど結構深い。なぜ自分がきついのか納得→それは、真面目な英雄タイプだから!人に頼れない。うまく手を抜けない。他人の評価を気にしすぎる。うーん(T_T)それ自覚できただけでも明日から少し楽になるかな。2022/02/05
あみやけ
40
とっても良かったです。今、自分が人生の転機にあるのでタイムリーでした。具体例があり、引用があり、難しいことじゃなく著書自身が本当に身近なところから楽しさを得ているので説得力がありました。読んでいて、これまでの人生で出会ったいろいろな人のことを想いました。明日から新しいスタートなんですが、ご機嫌に楽しくまずなにより自分のために生きていきたいと思います。大切な仲間やコンテンツに頼りながら。難しく考えないで、無理をしないで。2023/04/11
kei-zu
28
人生をゲームの「クエスト(冒険)」に例えるとしたら、あなたは「ハードモード」を知らぬ間に選んでないか。本書は、そんな風に問いかける。 「しんどい」の理由は何か、自らの「キャラクター」分析による対処方法などがわかりやすく、楽しい。 人生を苦しくなく過ごすための「コツ」を教えてくれます。2023/03/11
chie
21
RPG攻略本の様な自己啓発本。こういう本を探していた。ありそうで無かったのは何故なのか。自分を苦しめている敵のほとんどは、自分の中に潜んでいる。そんな自分を変えるには、傷つきと向き合うことが必要。この本では、その役目をケアと区別してセラピー=黒魔法と例えられている。また、コーピングという心理学の用語と、マントラという言葉も相性が良いものなのだな、と妙なところで感心。アイテムの名前としても、しっくりくる。本書で紹介されているコーピングマントラがまたポップ(?)で、自分でも探求してみたくなった。2020/04/29
はるき
20
面白い。メンタルの諸問題を、まさかのエンタメで解説しています。親近感を沸かせるための例えではなく、本気で好きなんだろうな、この著者は。2021/02/20