内容説明
切なさもムカツキも全部、恋の一部――恋をして、嬉しくて、幸せで、何を見ても美しく素敵に見えた日。恋が終わりに向かってるって、気づいてしまう瞬間。ささいなものに、小さなエピソードに、本当の恋が宿っている。SMAPの「しようよ」「shake」などの作詞家・森浩美が描くショートストーリー集。こんな気持ちになったら、たぶんそれは恋……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiru
84
恋人たちのワンシーンを切り取った3ページ前後の掌編集。 別れや挫折もシビアにならないのは、女性がみんなポジティブで前向きだからかな。 どのヒロインたちも、普通に友達のなかにいる感じ。 わたしはゴミ箱を擬人化したお話がおもしろかったです。 そういえば、ゴミ箱って秘密の宝庫なんだなあって…。 切なさで胸を締め付けられるような恋愛小説とは違って新鮮でした。 ★32018/05/22
せ~や
41
あぁ、もう!なんて良い一冊♪様々な形の恋愛が描かれた短編集。ベタベタせず、一編が数項で終わるのもいい。出てくる言葉も素敵。もつれる別れ話で「一度冷めたコーヒーにどんなに熱いコーヒーを注ぎ足したって美味しいハズがない」という表現、一人で強そうな人の「本当は、うーんと頑張る人はうーんと甘えたいものなんだよね…」という気持ち、これから一緒に進む時「転びそうになったらさぁ…しょうがない、そん時は一緒に転んでやっか」という一言。「支える」でなく「一緒に転んでやる」の優しさが好き。歳を重ねて、もう一度読みたい本。☆52018/05/15
らすかる
20
36編からなる恋愛にまつわる短編集。それこそ色んなかたちの恋愛があるし、さくっと読めるので恋愛味のビッフェのようでした(*^^*) 身近なシチュエーションなので共感することが多かった✨ 2018/05/21
あこ
2
春夏秋冬それぞれの短い恋愛の短編集。私にはどのお話の主人公もありきたりの日常を切り取った中にいるような女性に思えて、共感できる部分もたくさんでふふっとくすぐったい感じがしました。短すぎて続きが気になる…!と思うものもたくさんだったけれど、自分で本の中の2人の未来を想像出来ると思えばそれはそれでいいのかなと。反対に同じ36編の男性目線を読んでみたいかも。2017/08/03
redmove
2
恋愛をテーマに女性を主人公とした1篇数ページの短編を 季節ごとに分類した作品。170頁で36話。 一つ一つが短いので、サクサク読める。起承転結はなく、日常の一片を描いた感じ。 小説というより歌のよう。 幸せ・楽しい話より悲しい・辛い話が多い。 そのほうが受けるからか・・・。解説の彼女は時代を感じるなぁ。2013/11/27