内容説明
クリスマス・イヴのパーティで、名づけ親のドロッセルマイヤーさんから、くるみ割り人形を送られた少女クララは、その夜、不思議な体験をする…「くるみ割り人形」。悪魔に呪いをかけられ、白鳥の姿に変えられてしまったオデット姫。夜の湖で出会ったジークフリート王子と恋に落ちるが…「白鳥の湖」。世界中で上演されている、チャイコフスキーの人気バレエ2作品が、ロマンチックなファンタジー小説に!【もくじ】はじめに/くるみ割り人形/白鳥の湖/解説 少女の夢のつまった世界(深沢美潮)
目次
はじめに
くるみ割り人形
白鳥の湖
解説 少女の夢のつまった世界(深沢美潮)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
63
私はバレエに関しては無知だけれども、2作品ともタイトルは一応知っている。今回、小説として内容を知ることができてたいへん興味深かった。読み物としても面白い。「くるみ割り人形」の方は話が童話風で、「白鳥の湖」はファンタジー度が高くてちょっと大人っぽい。元はバレエなのでどちらも踊りの場面が多い。ミニコラムの解説がわかりやすくて良かったね。実際のバレエにも興味が出たけど舞台を観に行くのはちとハードルが高い。しかし今の時代、便利なものでYouTubeでバレエ動画をいくつか見た。なるほどー、音楽や雰囲気が良くわかる。2024/10/25
しろのあ
4
バレエのあらすじは踊りを見せるためのざっくりしたものだから、こんな風にものがたりにすると書き手の解釈や個性が出ますね。白鳥の湖は前に小林深雪版を読んだので、読み比べてみると面白いです。こちらの悲劇バージョンもなかなか良かった。2015/08/02
Hadsukichi
3
バレエを基にひかわさんが書き下ろしたくるみ割り人形と白鳥の湖の物語。クリスマスの時期になるとくるみ割り人形の音楽たちが聴きたくなる。今回、絵本で読んでいたくるみ割り人形の話が無性に読みたくなってこれを読んだ。お菓子の国のダンスシーンが可愛くて美味しそうで、曲を思い出しながら読んだ。キャンディ・ボンボンがとてつもなく気になる。絵本とはやっぱりちょっと内容が違ったけど面白かった。白鳥の湖は私が観たバレエはオデットが飛び去って終わるのだけど、こちらは悲劇の中にもハッピーエンドになる内容になっていてよかった。2018/12/23
Jirgambi
1
最近バレエ及び楽曲が気になるも、自分でもびっくりするくらい当方面への知識が何も無く、そんな折図書館でふと見つけ即読了(閉館45分前-15分前の間にて)。大まかな内容把握が目的だったが、ここでは作者によるアレンジもあるらしく。「白鳥の湖」、別の結末も要確認か。2019/08/18